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JOLED、印刷方式有機ELディスプレイを2020年量産へ。石川・能美に主力工場
2018年6月26日 19:28
JOLED(ジェイオーレッド)は、印刷方式有機ELディスプレイ量産に向けた「JOLED能美事業所」を石川県能美市に7月1日に開設。世界初となる印刷方式有機ELディスプレイの量産工場として、2020年の稼働開始を目指す。
JOLED能美事業所は、基板サイズG5.5(1,300×1,500mm)、ガラス基板ベースで月産約2万枚の生産能力を備える、JOLEDの主力拠点となる予定。車載向けやハイエンドモニター向けなどを想定した中型サイズ(10~32型)の印刷方式有機ELディスプレイを生産する。敷地面積は約10万m2、延床面積は10万4,000m2、地上5階建て(新棟完成後)。
2015年に発足したJOLEDは、2016年に石川技術開発センターに開発試作ライン(基板サイズG4.5、730×920mm)を開設。現在は、この試作ラインで製造する21.6型4K有機ELディスプレイを、医療用モニターやハイエンドモニター向けに出荷している。
同社は事業展開をさらに進めるため、より大きな生産ラインを備える量産工場の設立に着手。産業革新機構から取得する旧ジャパンディスプレイ能美工場に、JOLED能美事業所を開設するほか、既存設備を活用しながら新しい製造棟と設備を導入。有機ELディスプレイ製造ラインを構築する。
世界初のRGB印刷方式による有機ELディスプレイの製品化を実現した同社の研究開発力と製造ノウハウにより、量産ラインの早期立ち上げと効率生産に向けて展開。有機ELディスプレイ市場においてJOLED製品の浸透を図る。