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NHK、radikoへの番組提供で週平均約22万人が利用。エリアフリー求める声も

 NHKは27日、ラジオのインターネット配信サービス「radiko(ラジコ)」においてNHKラジオ番組の提供を行なった成果として、訪問者数などのデータを公開した。

radiko

 「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」の一環として、民放ラジオのインターネット配信プラットフォームであるradikoのWebサイトとアプリに、NHKのラジオ番組も提供。実施期間は、2017年10月2日~2018年3月30日。なお、4月12日からは提供エリアを全国に拡大しており、2019年末まで配信予定。

 NHK番組の提供は、ラジオのメディアとしての有効性を周知することを目的とし、特に若年層への周知に重点的に取り組んだもの。NHKのラジオ番組は「らじる★らじる」で既に配信されているが、外部ドメインを通した実験的な提供を行なうことで、訪問者数に関するデータや利用者からの反響を検証した。なお、提供したラジオ番組は「らじる★らじる」のWebサイトやアプリでの配信と同一内容のライブ配信で、radikoの聞き逃し番組サービス「タイムフリー」や、放送対象地域外から有料で聴取できる「エリアフリー」は実施していない。

 NHKラジオ第1の提供時間は4,279時間45分40秒、NHKラジオ第2は3,347時間、NHK-FMは4,302時間51分48秒。対象地域は関東広域圏(東京都、神奈川県、群馬県、茨城県、千葉県、栃木県、埼玉県の1都6県)、宮城県、広島県、愛媛県、福岡県。NHKラジオ第1とNHK-FMは各地域で放送している内容と同一、NHKラジオ第2は、各地域共通の内容が配信された。

 毎週の訪問者数の四半期平均は、2017年度第3四半期が216,717、第4四半期は224,216。なお、「らじる★らじる」のサイト・アプリを通じた提供(訪問者は全国が対象地域)では、2017年度第3四半期が811,780、第4四半期が907,252。

 radikoを通じた番組提供に加え、NHKは民放連と共同でラジオ番組「ラジオスターがお悩みに回答!10代限定相談室」を制作して放送/配信。また、NHKと民間放送事業者が共同で「スマラー」(スマートフォンでラジオを聴取するという意味)のホームページを開設。SNSを通じて「ラジオのある生活」をテーマにした漫画を発信するなど、若者をターゲットにした周知活動を行なった。

 利用者からの意見としては、「らじる★らじるも利用しているが、radikoで民放と一緒に提供するのはとても良い試みだと思う」、「民放と一緒だと使い易いので継続してもらいたい」といった声や、エリアフリーへの対応や、対象エリアの拡大への要望も寄せられたという。