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デノン、TVスピーカーにもなるAirPlay 2対応のネットワークコンポ「RCD-N10」
2018年7月31日 17:00
ディーアンドエムホールディングスは、デノンブランドの新製品として、世界で初めてAirPlay 2に対応したネットワーク対応のオールインワンコンポを8月中旬に発売する。ネットワーク対応CDレシーバ「RCD-N10」の価格は57,800円、スピーカー「SC-N10」はペアで17,800円。カラーはホワイトとブラックを用意する。
ネットワーク対応CDレシーバ「RCD-N10」
HEOSテクノロジーを搭載し、ネットワーク再生に対応。CDプレーヤー、Bluetooth、ワイドFM対応のAM/FMチューナ機能、アンプ、光デジタル入力などをRCD-N10は搭載している。
最大の特徴は、iOS 11.4で追加されたAirPlay 2に対応した事。Apple Musicの再生や、複数のAirPlay 2対応機器によるマルチルーム再生が可能。操作してから音楽が再生されるまでの時間の短縮や、動画コンテンツを再生した際の映像と音声との同期精度の向上など、従来のAirPlayと比べてより快適にコンテンツが楽しめるという。Siriによるボイスコントロールも可能。ただし、Apple Musicの楽曲を楽しむためには、有料プランのアカウントが必要。
HEOSに対応し、NASなどに保存した音楽ファイルのネットワーク再生や、ストリーミングサービスの再生、インターネットラジオも楽しめる。操作はiOS/Android向けに提供されている無料アプリ「HEOS」を利用する。NASやPC内の音楽ファイルの指定や、再生制御などの操作もアプリから行なえる。
ストリーミングサービスはAmazon Music、AWA、Spotify、SoundCloudなどに対応。インターネットラジオはTunelnをサポートする。
Bluetoothにも対応し、プロファイルはA2DP、AVRCPをサポート。コーデックはSBCに対応する。
音楽ファイルは、PCMが192kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまでの再生に対応。DSD、WAV、FLAC、Apple Losslessの再生が可能で、ギャップレス再生もサポートする。USB端子も備えており、USBメモリ内の音楽ファイルも再生できる。
CDプレーヤー部は、Hi-Fiモデルで培った技術を用いて、高精度な読み取りができるという低重心ドライブメカを採用。CD-R/RWに記録したMP3/WMAファイルの再生も可能。
最大192kHz/24bitまでサポートする光デジタル入力を2系統搭載。その内、1系統を「テレビ入力」と設定しておくと、テレビから入力信号を検出したときに自動的に電源がONになり、入力ソースが切り替わり、テレビの音声が再生される。つまり、テレビスピーカーとして使う事もできる。
リモコンが付属するが、本体にリモコン赤外線信号の学習機能を搭載。テレビのリモコンの信号を学習させる事で、テレビリモコンからN10を操作でき、ボリューム増減、ミュート、電源操作、入力切り替えなどができる。
音質面では、シンプル&ストレート思想を徹底。基板上の電源ラインをより太く、短くする事でハイスピードかつロスのない電源供給を実現。信号ラインは左右チャンネルを対称にレイアウトし、最短化している。
増幅部にはデジタルアンプを搭載。コンパクトながら定格出力65W×2ch(4Ω)の出力を実現。専用設計のOFCインダクターを使ったローパスフィルタにより、可聴帯域の歪率も大きく改善している。
組み合わせるスピーカー「SC-N10」向けに、SC-N10の音響特性に最適化した信号処理を行ない、音声信号を出力するフィルター機能も備えている。
デジタルアンプ回路やローパスフィルタ回路には、デノンの回路設計技術やサウンドチューニングのノウハウも投入。高音質パーツも厳選して投入したという。
ヘッドフォンアンプも搭載しており、3段階のゲイン切り替えも可能。300Ωや600Ωなどのハイインピーダンスヘッドフォンもドライブできる。
トップパネルには航空機のコックピットの風防にも使われる、硬度に優れ、傷に強いハードコートアクリルを使用。コントロールボタンは新たにタッチ式としている。フロントには3行表示の有機ELディスプレイを搭載した。
ネットワーク機能として、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANを搭載。2.4GHz、5GHzデュアルバンド対応。
入力端子として、アナログ音声×1、光デジタル×2を搭載。出力はサブウーファ×1、ヘッドフォン×1。外形寸法は280×305×108mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.4kg。消費電力は55W。
スピーカー「SC-N10」
2ウェイ2スピーカーのブックシェルフで、新開発の30mm径ソフトドームツイータを搭載。高音の歪率を改善し、透明感の高い再生ができるという。ウーファは120mm径で、剛性と内部損失の適度なバランスを追求したペーパーコーンウーファを採用している。
エンクロージャはリアバスレフ。バッフル板は15mmの厚さで、ユニットの振幅による振動を受け止め、共振を抑えている。サイドパネルの間には補強材を加え、エンクロージャ全体の剛性も高めている。
スピーカーターミナルはプッシュ式。再生周波数帯域は50Hz～20kHzで、クロスオーバー周波数は3.5kHz。入力インピーダンスは6Ω。外形寸法は153×200×233mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.4kg。
