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音楽NASのSoundgenicとfidata、ウォークマン楽曲転送対応。DirectDSDも
2018年8月6日 13:25
アイ・オー・データ機器は、オーディオサーバーの「Soundgenic」とfidata「HFAS1」シリーズを機能強化し、操作アプリ「fidata Music App」をVer.1.1.0にアップデートした。SoundgenicとウォークマンなどのポータブルオーディオプレーヤーをUSB接続し、fidata Music appから簡単に楽曲を転送可能になる。
OTOTEN 2018で同社が披露し、8月提供を予告していた。この機能追加に伴う最新ファームウェアアップデートを、20日より提供する。
これまでもfidata Music Appのファイル操作画面から、USBマスストレージ機器への転送には対応していた。今回のアップデートにより、通常のサーバー曲選択ペインからロングタップもしくはメニューを呼び出して、USB接続したウォークマンなどに簡単な操作で転送できるようになるという。
exFAT対応と最大3デバイスのマルチストレージデバイスにも新たに対応。ウォークマンやオンキヨー rubatoなどのマルチストレージ仕様のポータブルプレーヤーの内蔵メモリ、SDカード(SDXCカード含む)に転送できるようになる。
アプリから音楽配信サイトe-onkyo music、moraで楽曲を検索して試聴も可能になった。音楽出版社CDデータベースと連携したアルバム情報・アーティスト情報表示機能から、アルバムの検索操作で各Web画面を表示し、fidata HFAS1やSoundgenicに接続されたUSB DAC経由で楽曲購入前の試聴できる。音質は各社の試聴コンテンツのフォーマットに制限される。
USB DACでのDSD再生機能において、従来のDoPに加えDSD用マーカーを利用せずに転送する「DirectDSD」を新たにサポート。最大DSD 22.5MHzに対応可能となった。DSD用マーカーを利用しないため、よりレートの高いDSDデータを転送できるという。また、DoPで対応していなかった、DSD11.2MHz対応のUSB DACにおいても、DirectDSDによって再生対応できる機種が拡大した。
fidata Music Appには、「CDリッピングUI」を新搭載。リッピング前のメタ情報編集や選択した曲だけの取り込み、進捗状況の表示など、利便性を向上させた。
fidata Music Appのフル機能を使うには、ネットワークオーディオサーバー側のアップデートが必要。アップデートファイルをダウンロードし、USBメモリ経由してアップデート適用する。8月20日から、HFAS1/HFAS1-Xシリーズ、Soundgenicでのインターネット経由でのアップデートが利用できる。
fidata Music Appにはこの他、多数の機能改善が行なわれている。主な内容は下記の通り。
fidata Music Appのアップデート内容(Ver.1.1.0)
- サーバーペインのコンテナメニューからのUSB機器へ転送操作に対応
- メディアサーバー設定を追加
- リピート再生モードに1曲リピートを追加
- App上のローカルプレイリストをm3uファイルとして保存
- e-onkyo music および moraの楽曲検索および試聴対応(USB DACで動作保証)
- CDリッピングUIに対応
【新機能】
ファームウェア(fidata HFAS1シリーズ:Ver.1.60)・Soundgenic(Ver.1.10)
- DirectDSDに対応
- DirectDSDモードにおいて最大DSD22.5MHzでの再生に対応
- exFATフォーマットに対応
- SDXCカードなどのストレージにも対応
- 4GBを超えるwavファイルの楽曲の認識・fidata Music Appからのタグ情報の編集・配信・USB DAC再生に対応
- fidata Music App Ver.1.1.0の新機能に対応