ニュース

Samsung、4,000nitのHDR10+対応8Kテレビ「QLED 8K」。マイクロLED「The Wall」も

 Samsung Electronicsは、「IFA 2018」の会見において、量子ドット採用テレビの8Kモデル「Q900R QLED 8K」を発表。欧州では9月末に発売する。サイズは65型、75型、82型、85型を用意する。

Q900R QLED 8K

 ピーク輝度4,000nitsのディスプレイを備えたテレビ。同社とパナソニック、20世紀FOXが共同で推進するHDR10+に準拠した「Q HDR 8K」機能により、コンテンツ制作者の意図にあった色や明るさで表示できるように輝度などを最適化する。また、AIを活用した8Kアップスケーリングにも対応する。音声信号についてもリアルタイムで分析し、会話などがクリアに聞こえるように最適化するという。

「QLED 8K」として予告されていたモデルが披露
HDR10+対応
音声もAIで最適化

 様々な映像配信サービスなどの中から、ユーザーの好みに合ったコンテンツをレコメンドするUniversal Guide機能を搭載する。また、1つのリモコンで、接続されたオーディオやゲーム機など様々な機器を操作可能な「One Remote」を採用する。

映像配信サービスの一部。スポーツ映像配信も充実し、DAZNやRakuten TVなどにも対応
リモコンで周辺機器も操作可能

 ビジュアルディスプレイ担当バイスプレジデントのGuy Kinnell氏は、12年間グローバルでNo.1の売上という同社において、4Kテレビの大型モデルが特に伸びていることを受け、その次の世代として大型で高解像度の「8K QLED」を導入することを説明した。

Samsungのビジュアルディスプレイ担当バイスプレジデント Guy Kinnell氏

 harman/kardonのサウンドバー「HW-N950」も発表。7.1.4ch対応で、Dolby AtmosとDTS:Xをサポート。音を天井に反射させ、立体感のあるサウンドを実現している。

 額縁のついた絵画のように、テレビにアート作品を常に表示できる「The Frame TV」には、新たに49型を追加。表示できるアート作品のコンテンツも拡充した。

The Frame TVに49型モデルを発売
絵画や写真などアート作品をテレビに表示

 マイクロLED採用のディスプレイ「The Wall」も、欧州で販売開始する。小型のユニットを並び替えて構成するモジュールデザインを採用し、様々な形のディスプレイを実現可能。

マイクロLEDのユニットで様々な形状のディスプレイを構成できる「The Wall」

 米ニューヨークでのイベント「Samsung Galaxy UNPACKED 2018」で発表したばかりの「Galaxy Note9」についても説明。「1日中使える」というバッテリや、最大1TBまで拡張できるストレージ(内蔵512GB、microSD最大512GB)、進化したSペンなどを採用。サウンドはAKGがチューニングしている。

Galaxy Note9
AKGがサウンドチューニング