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マイクロソフトがヘッドフォン参入。「Surface Headphones」来年日本発売へ

日本マイクロソフトは、同社のSurfaceブランドとしては初のヘッドフォンとなる「Surface Headphones」を日本でも発売する。10月10日に開催したSurface関連製品のプレス説明会で公表した。同製品は10月3日にアメリカで発表されていたものの、日本での取り扱いについては「未定」とされていた。

Surface Headphones。日本での発売は2019年の早期とみられる

日本での価格は公開されていないが、発売時期は「2019年」。ただし、Surfaceシリーズを統括する、米MicrosoftのMicrosoft Surface担当コーポレートバイスプレジデントのパノス・パネイ氏は、プレゼンテーションで「早いうちに」という言葉を繰り返しており、「来年、できる限り早期に販売したい」という意気込みが感じられる。正式な発売日や価格は追って発表される。なお、アメリカでの価格も未公表だが、現状では350ドル前後と予想されている。

発表会にて、Surface Headphonesを紹介する、Microsoft Surface担当コーポレートバイスプレジデントのパノス・パネイ氏
発売時期は「2019年」。だが、パネイ氏は「早期に」と強調した

「Surface Headphones」は、ボリュームによって強度を調節可能なノイズキャンセル(NC)機能を備えていることが特徴。ヘッドフォンの左側を回すとNCの効きが変わり、右側を回すとボリュームが変化する。NCの強度は13段階で変更可能で、コントローラーの押し込み・タップにも対応しており、電話の着信や音楽の再生・ポーズ、曲送りなどにも対応している。4つのビームフォーミングマイクを搭載し、通話音声もクリアに相手に通じる、という。

4つのビームフォーミングマイクと4つのアクティブNC用マイクを搭載
40mmのドライバを採用、13段階のアクティブNC機能を搭載している。

ドライバは40mm径。バッテリ駆動時間は約15時間。充電にはUSB Type-Cを使用する他、3.5mmミニジャックを備えており、有線接続にも対応する。重量は約290g。

左側のハウジング。こちらを回すとNCの調整が行える。平らな部分はタップすることで曲送りなどができる。
右側のハウジング。ペアリングなどのボタンに加え、電源用のUSB Type-Cコネクタと3.5mmミニジャックがある。こちらのボリュームを回すと音量が変わる

Surfaceシリーズを統括する、米MicrosoftのMicrosoft Surface担当コーポレートバイスプレジデントのパノス・パネイ氏は、Surface Headphones商品化の理由と設計の狙いについて次のように語っている。

「我々の働き方は多様化し、カフェやコワーキングスペース、オフィスなど、様々な場所で働くようになっている。そこでは、“集中する”ことが必要なシーンがある。Surfaceのキックスタンドを立てることが『仕事を始める』心理的なスイッチになっているように、ヘッドフォンをすることは『集中する』スイッチになる。また、ヘッドフォンは外部から見て、『彼は集中している』ことのアイコンにもなる。ボリュームによるコントロールを採用したのは、それが誰にでもわかるインターフェースだから。なにかに集中する時、ボタンを押したり声で命令をしたりするのは不自然。集中したい時には、操作方法を『考える』ようではいけない」

Surface Headphonesをつけるパネイ氏。こうして「仕事に集中する」態勢に入れることが、Surface Headphones開発の狙いでもある

Surface Headphonesを体験。サブスクSurfaceも日本実施へ

発表会では実機も展示された。短時間だが体験できたので、主に操作性やNCの面についてファーストインプレッションを述べておきたい。

パネイ氏の説明する通り、ボリュームを使ったインターフェースのわかりやすさが印象的だ。左側のボリュームを回すことがNCの効きを調節する機能になるが、単純にNCの強弱を変えているわけではなく、外部音をどれだけ取り込むかということと、ノイズをどれだけ消すか、ということが一体になった形で実装されている。そのため、ボリュームを前方向に回すとノイズが消えて「集中」できて、逆に回すと周りの音が聞こえてくる、という印象だ。NCの効きは、人の音声に関していえばかなりのレベルだと感じた。飛行機のエンジン音やロードノイズは試すことができなかったのでそうしたニーズでの言及は避けるが、「カフェなどで周囲のざわめきから切り離されて集中する」ことを目指したのだろう、という狙いは伝わってきた。

マイクロソフトは「Surface Pro 6」「Surface Laptop2」の日本投入を発表済みだが、デスクトップ型「Surface Studio 2」についても、日本市場への投入が発表された。こちらの発売時期は「2019年1月」とされている。

今回発表された製品群。左奥から、Surface Headphones、Surface Studio 2、Surface Pro 6、Surface Laptop 2。Pro6とLaptop 2には、新色の「ブラック」が追加された

また、アメリカでの発表で同時に発表されていた、Surfaceシリーズのハードウエアを「月額払い」のサブスクリプション形式で提供する「Surface All Access」についても、時期・価格など詳細は未定ながら、日本国内で導入すべく準備が進んでいることが、明かされた。

Surface Headphones以外についての詳細は、PC Watchの記事を参照してほしい。

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