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ローランド、自分の声を変化させる「ボイス・トランスフォーマー」。YouTubeや音楽に

ローランドは、PCを使わず、自分の声の声質や音程を変化させて、ユニークな音声を生み出せる「ボイス・トランスフォーマー」の最新モデル「VT-4」を10月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,000円前後(税込)。

「VT-4」。マイクは付属しない

声を加工し、元と違う音声に変える「ボイス・チェンジャー」は、インタビュー映像でのプライバシー保護のための音声加工、TVやラジオの放送で人の話す声や歌声を聴き取りやすくする、音楽制作やライブ・パフォーマンス時にエフェクトをかけるといった用途に使われている。最近ではYouTubeなど、動画投稿における声のキャラクター作りにも活用されている。

従来はコンピューターの専用ソフトウェアで加工され、操作に関する専門知識も必要だったが、ローランドは、ライブでの演奏性を追求した音楽制作ツール「AIRAシリーズ」のラインナップの1つとして、2014年にハードウェアのボイス・トランスフォーマー「VT-3」を発売。マイクを接続して、ピッチ(音程)とフォルマント(人の声を特徴づける周波数成分)を調整し、簡単に音声加工ができる高性能ボイス・チェンジャーとして評価された。

新製品の「VT-4」は、「VT-3」のボイス・チェンジャー機能はそのままに、よりシンプルでスムーズな操作性と、パフォーマンスで役立つ機能を新装備。歌の音程補正専用のつまみを本体パネル中央に配置し、素早く効果のかかり具合を調整。手軽に歌のクオリティを高められるという。

VT-4 Voice Transformer - Performance Demo

補正効果を強くかけることで、「ハード・チューン」と呼ばれる、インパクトのあるボーカル・サウンドでのパフォーマンスもリアルタイムに実現。歌にエコーやハーモニーを加えたり、「ボコーダー」と呼ばれる独特のシンセサイザー風サウンドなど、全部で20種類の多彩なエフェクトも用意。エフェクトの組み合わせで、幅広いボーカル表現が可能という。

「VT-4」は、電池でも動作。単三電池4本で最大約7時間使用可能。外形寸法は174×133×58mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトで、電池を含めた重量も554gと軽量なため、持ち運びやセッティングも手軽にできるという。

接続端子は、MIC入力として、XLR/TRS標準のコンボ・タイプ、バランス(ファンタム電源DC 48V、10mA Max)、ステレオミニ(プラグイン・パワー)を装備。ステレオミニのヘッドフォン出力や、ラインアウト(L/MONO、R/BYPASS)も装備。USBやMIDI入力も備えている。USBオーディオインターフェイスとしても機能し、192kHz/24bitまでサポートする。