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CHORDの小型DAC「Hugo TT 2」は12月で64万円。Etude/M Scalerも
2018年11月9日 16:29
タイムロードは、英CHORD新製品3モデルの発売日と価格を決定した。DACヘッドフォンアンプ兼プリアンプ「Hugo TT 2」は12月発売で64万円、ステレオパワーアンプ「Etude」は11月16日発売で74万8,000円、アップスケーラー「Hugo M Scaler」は12月発売予定で66万円。
各モデルの詳細は7月に発表した通り。いずれのモデルも、受注受付は11月9日からスタートしている。また、11月16日、17日、18日の3日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催される「2018東京インターナショナルオーディオショウ」で、3製品を一般公開する予定。
Hugo TT 2
DAC、ヘッドフォンアンプ、プリアンプとしても使える製品。小型かつ高性能なヘッドフォンアンプとして展開している「Hugo」シリーズながら、「TT=Tabele Top」の名の通り、据置タイプとなり、据置に特化した特徴と機能を搭載している。外形寸法は235×223×46mm(幅×奥行き×高さ)。筐体はアルミニウム削り出し。
進化したDACアルゴリズムにより、フィルタータップ長は98,304を実現。片チャンネルあたり10エレメントのパルスアレイ DACで処理する。
30ファラッド×6個のスーパーキャパシターによる電源部を採用し、ヘッドフォン出力はアンバランス時で288mW(300Ω)、7.3W(8Ω)を実現。ローゲイン、ハイゲインの切り替えも可能。アップスケーラー「Hugo M Scaler」と接続できる、デュアルBNC入力も備えている。
Bluetoothにも対応。コーデックはaptX。出力はXLRバランス×1、RCAアンバランス×1、6.3mmヘッドフォン出力×2、3.5mmヘッドフォン出力×1系統を用意。将来的なアップデートを見越して、デュアル BNC DXアウトプット×1も備えている。
ステレオパワーアンプ「Etude」
フラッグシップDAC「DAVE」のトランジェントやSN比、低歪みなどの特徴を100%スピーカーに伝えるため、設計概念を根本から見直したというステレオパワーアンプ。CDトランスポート「Blu MkII」との連携も想定されている。
CHORDのパワーアンプ史上初となる「フィードフォワードテクノロジー」を搭載。ネガティブフィードバック(NFB/負帰還)が起こった事象の結果を受けてから補正を行なうのに対し、フィードフォワードは入力信号を監視して回路上に起こりうるエラーを予め予測。エラーの起こった信号に対して逆相で合成することで最終的に理想的な特性を獲得するというもの。
Robert Cordell氏が開発した回路設計をベースに、片チャンネルあたり4つのネガティブフィードバックと2つのフィードフォワードを実装。超高速なスルーレートを実現した。新設計の電源部には、独自のスイッチング電源技術「SMPS」を使っている。
出力は片チャンネルあたり150W(4Ω)。ブリッジ接続では300W(4Ω)。ブリッジ接続も可能で、モノラルパワーアンプとしても機能。ただし、BTL接続時にはオプションのスプリットケーブルが必要。
航空機のブラックボックス技術に基づいたウルトラローノイズ冷却ファンを搭載する。筐体の素材はDAVEなどと同じアルミ削り出し。
入力端子はRCAアンバランス×1、XLRバランス×1。出力はスピーカーターミナル×2系統。出力電力は150W(4Ω・ステレオ時)/300W(4Ω・ブリッジ時)。外形寸法は340×145×150mm(幅×奥行き×高さ)。
アップスケーラー「Hugo M Scaler」
Blu MkIIに初めて搭載され、DACシステムと組み合わせて100万タップのアップサンプリングを行なうフィルターアルゴリズム「M Scaler」を搭載。それでいて、シリーズ共通サイズの小型筐体を採用しているのが特徴。DACのDAVE、HugoTT2、Qutestとの組み合わせが可能。
Blu MkIIでも使われているFPGA「Xilinx XC7A200T」を採用。入力はUSB×1、BNC×2、光デジタル×2を装備。出力はデュアルBNC出力が44.1kHz~768kHz。シングルBNC出力では44.1~192kHzとなる。出力サンプリングレートを変更でき、パススルー機能も搭載。
筐体はアルミ削り出し。将来的な拡張機能としてボリューム機能も搭載。フィルター特性の変更も可能。リモコンも付属する。外形寸法は235×236×40.5mm(幅×奥行き×高さ)で、2.55kg。ACアダプターで動作する。