ニュース

テレ東とドコモがVRスポーツ観戦実現へ。柔道を16視点から選択、VTuber実況

テレビ東京とNTTドコモは、5G(第5世代移動通信方式)を利用した、VR空間内でのスポーツ観戦と観戦者同士のコミュニケーションを楽しめる「VRソーシャルビューイング」の実証実験を、11月24日の「柔道グランドスラム2018」において実施。その模様は、動画配信サービス「Paravi」において無料で同時配信される。

VR空間内のイメージ

VRソーシャルビューイングは、ドコモが開発した「VRアバターコミュニケーションプラットフォーム」により、試合会場と離れた場所にいる観戦者がヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着し、5Gを通じてVR空間へ参加できるもの。トークライブや参加者同士のコミュニケーションをしながら、VR空間内のディスプレイでスポーツ中継映像をリアルタイムで楽しめる。

VR空間内へ投影されるのは、会場内の4つの試合場や練習場などの様々な地点や角度から撮影した最大16台のカメラの映像で、高速/大容量の5Gを活用して送信。観戦者は、VR空間内で最大16画面の映像から、見たい映像を選択できる。

実証実験の時間は11月24日の11時~15時。1回あたり30分間のイベントを複数回実施する。VR空間内で、イベントの進行役となる2名(VTuberの七瀬大空と、タレントのオテンキ のり)が柔道実況解説と試合の進行に合わせたトークライブを実施。同時に、VR空間内の観戦エリアで、HMDを装着した観戦者2名がリアルタイムに試合映像を観戦してコミュニケーションできる。

VR空間で正面側にある巨大ディスプレイで試合を配信、同時に側面のディスプレイで会場内の最大16画面のサムネイル画像が配信される。VTuberがサムネイル画面を選択し、正面側のディスプレイの映像を切り替え可能。見たい試合や、アングルを指定して観戦できる。

映像の一部には、パナソニックの8K AI搭載カメラシステムを使用。固定した高解像8Kカメラ1台の映像から、AIにより被写体を認識して自動追尾とサイズを調整、自動で複数のHD映像を切り出す。

VR空間内の様子(固定の外部視点で撮影した映像)は、インターネット配信サーバーを経由してParaviで無料同時配信される。

実証実験の概要

両社は、場所を選ばず、いつでも遠方の友人などともコミュニケーションしながらスポーツ観戦ができるVRソーシャルビューイングによる新たなスポーツ観戦スタイルやビジネスモデルの可能性について、今後も検証を行なう予定。