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KDDI、100人同時にVR鑑賞できるシステム。VR演劇で物語に参加

KDDIは、最大100人が同時にVR体験できる「VR同時視聴システム」を開発。6月27日から公演される、VR映像を演出に取り入れた演劇「Visual Record ~記憶法廷~」(主催:テラスサイド)で採用されることを発表した。

KDDIが「VR同時視聴システム」を開発

KDDIが開発したシステムでは、最大100人の利用者がVRデバイスを装着するだけで、リモコンやコントローラーを使わずにVRコンテンツを同時体験できるという。

タブレット1台で複数台のVRデバイスを集中管理でき、利用者のVRデバイス着脱状況や電源残量の確認、音量調整などの細かいコントロールが可能。コンテンツの同時/連続/個別再生が可能で、コンテンツ保護(DRM)やコンテンツ管理(CMS)機能も備える。2Dだけでなく3Dコンテンツにも対応する。

音楽ライブや映画、演劇などのイベントで利用者に新しい視聴体験を提供したり、インバウンドや聖地巡礼アニメファンなど旅客属性に合わせたプロモーション展開、集合研修や職場紹介などでの活用を想定している。

このシステムが、テラスサイドが主催するVR演劇「Visual Record ~記憶法廷~」で活用されることが決定。「演劇の演出手法としてVRを活用し、新しいカタチの舞台演劇を展開する」という。6月27日から7月1日まで、中目黒ウッディシアターで公演予定。チケット料金は6,000円(税込・全席指定)。

VR演劇「Visual Record ~記憶法廷~」(主催:テラスサイド)

演劇の内容は、「『モノ』が目撃した記憶(ヴィジュアル)を取り出すことが可能になった近未来の裁判において、被告人にかけられた殺人容疑を裁くために招集された出演者と観客。サイバーテロにより不完全にしか記録されていないさまざまなヴィジュアルをもとに、隠された真実を追究していく物語」。観客はVRデバイスを装着し、「事件現場に残された『モノ』が目撃した記憶を体験。陪審員となり判決を下す1人として物語に参加する」としている。

演出はTAIYO MAGIC FILM主宰の西条みつとし、脚本は電動夏子安置システム主宰の竹田哲士による書き下ろし。主演はモデル・女優の吉倉あおい。VR映像の制作はSupershipが担当する。