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FUNAI、BS4Kチューナ/1TB HDDを内蔵した4K有機ELテレビ。55型で約25万円

船井電機は、FUNAIブランドの4K有機ELテレビ「7020シリーズ」を7月20日より、ヤマダ電機限定で発売する。サイズは、65型と55型の2種類を用意。価格は65型「FE-65U7020」が379,800円、55型「FE-55U7020」が249,800円。

65型4K有機ELテレビ「FE-65U7020」

'18年7月に発売したFUNAI初の4K有機ELテレビ「7010シリーズ」の後継機種。HDDを内蔵した録画機能はそのままに、新シリーズでは、FUNAIブランドのテレビとしては初めてBS4Kチューナーを内蔵したほか、OLED用の高画質エンジンの搭載、ホーム画面のリニューアルなどを行なっている。

BS4KチューナーとHDDを内蔵する4K有機ELテレビは業界初となり、同社は“4Kで観る、4Kで録る”を新テレビのキーワードとして訴求する。

なお7020シリーズと同時発表された、BS4Kチューナー/HDD搭載4K液晶テレビ「4120/4020シリーズ」と、シンプルな機能に限定した4K対応テレビ「3020シリーズ」は、別記事で紹介している。

55型4K有機ELテレビ「FE-55U7020」

4K有機ELパネル(3,840×2,160ドット)を採用。最新世代パネルの明るさ向上に加え、AI活用による高画質エンジン「クリアピクスエンジン4K HDR OLED Z」により画質改善を図った。

新採用のエンジンでは、AIを活用したパターン解析と学習型データベースを構築。表示する映像信号をデータベースと参照し、ノイズ低減・超解像処理を同時に行なうことで高画質化を実現する。

新しい画質エンジン「クリアピクスエンジン4K HDR OLED Z」による画質改善

具体的には、階調特性と精細感が向上。第1世代機では等高線のようなバンディングが表示されたシーンでも、新エンジンにより、スムースなグラデーション描写が可能になった。また精細感が向上したことで、4K撮影されたコンテンツのディテールが一段とリアルに体感できるようになったという。

前モデル(7010シリーズ)はグラデーション部にバンディングが発生
新モデル(7020シリーズ)では、バンディングが抑えられている

HDR信号は、HDR10のほか、Dolby VisionとHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応。

このほかにも、コントラストをエリアごとに制御する「エリアコントラストコントロール」や、地デジやBD映像を4Kにアップコンバートする「4K クリアピクスリマスター」などの画質機能を搭載する。

チューナーは、地上・BS・110度CSデジタルを3基、BS・CS4Kを2基搭載する。1TB HDDをテレビ本体に内蔵し、地デジなら約128時間、BS4Kなら約65時間の番組が録画可能。4K放送の録画はもちろん、2K放送の2番組や4K放送と2K放送のダブル録画にも対応する。

外付けUSB HDDにも録画可能。USB 3.0接続であれば4K放送の録画も行なえる。ハブを使って、USB HDDを複数台接続することもできる。

ホーム画面のUIも変更され、文字ベースだった従来のデザインよりも、アイコンを見やすく配置するなどして操作が直感的にわかるグラフィカルなデザインとした。

前モデルのホーム画面
新モデルのホーム画面

新番組やカテゴリー、出演者、ジャンルなど好みの項目を事前に設定すると、該当番組を自動で録画する「おまかせ録画」や、録画番組をカテゴリ別に自動分類する「おすすめ再生」、新番組情報の案内や一覧表示ができる「新番組通知」、1.3倍・1.6倍速の音声付き早見や、0.8倍速のゆっくり再生にも対応する。

また同社の無料アプリ「FUNAI Connect」を使えば、外出先からの4K放送番組の録画予約や音声操作も行なえる。外出先から4K放送の録画予約ができる4Kテレビは業界初。

ホームネットワーク機能を搭載。本機で録画した番組を別室のテレビで観たり、別室のレコーダーで録画した番組を本機で視聴することができる。

映像配信サービスは、Netflixに代わりAbemaTVに初対応したほか、YouTube、dTV、U-NEXT、DAZN、TSUTAYA TV、ひかりTV 4K、4Kアクトビラに対応。リモコンにはYouTube、AbemaTV、dTV、DAZN、U-NEXTの5つのダイレクトボタンを備える。

リモコン
YouTube、AbemaTV、dTV、DAZN、U-NEXTの5つのダイレクトボタン

フロントスピーカーは2.2chで前モデルを踏襲。フルレンジ×2、ウーファ×2、パッシブラジエータ×4で構成されたマルチアンプ駆動で、総合出力50Wの「2.2ch OLEDフロント型FUNAIサウンドシステム」を搭載する。音声技術には「Sonic Emotion PREMIUM PLUS」を備える。

正面からスタンドが見えないデザインに加え、床置きでも見えやすいよう後方に4.5度傾斜させた筐体になっている。

2.2chのフロント型スピーカーを搭載
背面から見た時のスタンド
後方に4.5度傾斜した筐体デザイン

HDMI入力は3系統装備。コンポジット・アナログ音声入力に加え、光デジタル音声出力、アナログ音声出力兼用のヘッドフォン出力を装備する。USB端子はHDD録画用とメモリ用を用意し、USBメモリ内の動画や写真、音楽再生にも対応する。LAN端子や無線LAN(11ac対応)も備える。ACASチップ内蔵のため、B-CASカードは付属しない。電源コードは着脱できない。

背面端子

なお7020シリーズは日本の工場で生産した「JAPAN QUALITY」モデルとして展開する。

消費電力は65型が480W、55型が340W、年間消費電力量は65型が291kWh/年、55型が213kWh/年。スタンド込みの外形寸法/重量は65型が144.9×26.7×85.4cm(幅×奥行き×高さ)/43.2kg、55型が122.8×26.7×73.1cm(同)/33.7kg。