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ELAC、ダイキャストフレーム・ユニット搭載のスピーカー「Solano 280」

「Solano 280」シリーズ。写真左から「FS287」「BS283」「CC281」

ユキムは、独ELACブランドの新スピーカーとして、ダイキャストフレームのドライバーユニットを採用した「Solano 280」シリーズを3月下旬より発売する。ペアの価格は、トールボーイ「FS287」が46万円(税別)、ブックシェルフ「BS283」が24万円(税別)、センター「CC281」が18万円(税別)。ブラック・ハイグロス、ホワイト・ハイグロスの2タイプを用意する。

2014年6月に発売された「260 LINE」(FS267/BS263/CC261)の後継にあたり、30年以上にわたってELACのR&Dでスピーカー・システム開発を続けてきたロルフ・ヤンケ陣頭指揮のもとで開発が進められたモデル。

JET Vツイータの搭載やダウン・ファイヤリング構造のエンクロージャなどの基本構成はそのままに、VELA 400シリーズと同じマウント工法(無垢のアルミ製ベースの上にエンクロージャをマウント)の採用や、最新の音響解析でデザインした理想的な放射特性のウェーブ・ガイドの装着など、同社の最新技術を採り入れているという。

なお、Solanoはスペイン語で「風」の意味。

トールボーイ「FS287」

キャビネットは、Velaで採用した工法を効率よく継承。エンクロージャはアルミ製の堅牢なベース部にマウントすることで低重心が生み出す安定した制振構造を獲得。フレア型のグラス・ファイバー製バスレフ・ポートは底面に向かってダウンファイヤリングされており、壁反射の影響を抑制。エンクロージャ内部に発生する強力なエネルギーを受けとめるべく、スピーカー・ターミナルには頑丈なアルミニウム・プレートを採用した。

25mm径ドーム型ツイータの10倍の面積を持つという、同社オリジナルのJET Vツイータを搭載。Solano 280シリーズにおいても、VELA 400シリーズ同様のアルミダイキャストフレームに最新のウェーブ・ガイドを装着することで理想的な放射特性を得ているとする。

150mm径のNEW AS CONEウーファを搭載。アルミダイキャスト製のバスケットフレームを採用したのが特徴となっており、ELACの同クラスとしては初という高剛性フレーム構造により、可動域の広いロングストローク・ボイスコイルのレスポンスを支え、システム全体の制振とSN向上に貢献しているという。またアルマイト処理を施した新しいアルミニウム振動版は、ペーパーコーンとのハイブリッド構造により、内部損失に優れたニュートラルで自然な再現性を備えたとしている。

ブックシェルフ「BS283」

ネットワークに関しては、磁気歪みを排した大型空芯コイル装着のウーファ専用基板と、高品位パーツで構成したツイータ専用基板をセパレートで構成した。内部配線はVan den hul製ケーブルで、ターミナル部はバイワイヤリング接続に対応する。

トールボーイ「FS287」は2.5ウェイ・バスレフ型で、JET Vツイータと150mm径ウーファ2基構成。周波数特性は30Hz~50kHz、クロスオーバー周波数は450/2,400Hz。入力は定格130W/最大170W。能率は87dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は、260×300×985mm(幅×奥行き×高さ)。重量は19kg。

ブックシェルフ「BS283」は2ウェイ・バスレフ型で、JET Vツイータと150mm径ウーファ1基構成。周波数特性は41Hz~50kHz、クロスオーバー周波数は2,400Hz。入力は定格70W/最大100W。能率は85dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は、190×248×331mm(幅×奥行き×高さ)。重量は8kg。

センター「CC283」は2.5ウェイ・バスレフ型で、JET Vツイータと150mm径ウーファ2基構成。周波数特性は34Hz~50kHz、クロスオーバー周波数は450/2,400Hz。入力は定格120W/最大160W。能率は87.5dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は、500×248×190mm(幅×奥行き×高さ)。重量は12kg。

センター「CC281」