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LG、壁から18cmで120インチ投写する超短焦点4Kレーザープロジェクタ

LGエレクトロニクス・ジャパンは、同社初となる超短焦点の4K/HDRレーザープロジェクター「HU85LS」を11月8日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は68万円前後。カラーはホワイト。

4K/HDRレーザープロジェクター「HU85LS」

プロジェクター「CineBeam(シネビーム)」シリーズの新モデル。壁から約18cmの距離で120インチの大画面投写が可能な超短焦点投写が最大の特徴。独自の光学設計により筐体サイズのコンパクト化を実現し、壁際の棚やテーブルなど、わずかなスペースでも設置しやすいように配慮した。

正面
設置イメージ

DMD素子を採用したDLPモデルで、表示解像度は4K/3,840×2,160ドットを実現。光源はRGBの3chレーザーを採用しており、カラーホイールを用いる一般的なレーザー光源モデルよりも「レインボーノイズを90%削減する」という。

2,700ルーメンの明るさと200万対1のコントラスト性能により、映像の明暗や繊細なグラデーションを描写。DCI-P3色域は97%をカバーし「映画製作者が意図する色合いを忠実に再現する」としている。またHDR10方式のHDR映像に対応。コマ補間技術「TruMotion」も搭載し、低フレームレートの映像も滑らかに表示する。

光源はRGBの3chレーザーを採用(写真右)

ズームやシフト機構は非搭載で、90~120インチまでの投影サイズに対応。90インチの場合は壁から5.6cm、100インチは9.8cm、110インチは14.1cm、120インチは18.3cmの設置距離で投写可能。

超短焦点プロジェクターは短距離での投影となるため、通常のプロジェクターに比べるとスクリーンの凹凸に対して歪みが発生しやすい特徴があったが、新モデルでは上下左右・12箇所のエッジ調整に対応。各ポイントの位置を調整することで、画面の歪みを補正することができるようにした。

壁から18.3cmの距離で120インチの大画面表示が可能
上下左右12箇所のエッジを調整して、投写映像の歪みを補正する「エッジ調整」機能を搭載

LG独自の「webOS」を搭載。有線、もしくは無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)でネット接続すれば、プロジェクタ単体でWebブラウジングやネット動画が楽しめる。ネット動画は、Netflix、YouTube、Amazon Prime Video、DAZN、TSUTAYA TV、U-NEXTをサポート。

専用アプリやScreenShare機能を使ってのスマホ画面出力や、USBメモリーを使った動画・音楽・静止画・ドキュメントファイル再生も可能。Bluetoothを内蔵し、外部Bluetoothスピーカーへのオーディオ出力にも対応する。内蔵スピーカーは5W×2ch。

LGテレビなどにも搭載されている「webOS」を搭載

HDMI入力は2系統で、HDCP 2.2をサポート。光デジタル音声出力を1系統、USB 2.0を2系統、USB-Cを1系統、LAN端子を1系統備える。USB-Cは映像・音声データ入力が可能なDisplayPort Alternate Modeと、電源供給可能なUSB Power Deliveryに対応する。

消費電力は350W。突起部を含む外形寸法は、680×347×139mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約12.2kg。自照機能付きのマジックライティングリモコンなどを付属する。