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ピクセラ、AI番組オススメや写真共有もできる同社TVの新ビジョン。「テレビがテレビでなくなる日」

ピクセラは30日、同社液晶テレビへ今後導入を予定している新機能を予告。同社テレビはAndroid TVを採用しているが、「ピクセラポータル画面」を新たに導入。テレビ画面上に天気予報やオススメ番組、ユーザーがクラウドにアップロードしたり、家族や友人から送信された写真を表示できるビジョンを紹介した。具体的な提供開始日は未定だが、今年の12月頃からオリンピック頃に向けて、同社テレビを順次アップデートして機能を追加していく事を検討している。

「ピクセラポータル画面」のイメージ

同社テレビはAndroid TVを使っているため、様々なアプリの追加が可能。アプリのアイコンを選んで起動するという従来の使い方もできるが、テレビ視聴後などに自動的に表示される新たなポータル画面では、天気予報や写真、オススメ番組といった情報をまとめて表示する事で、個別のアプリを選ばなくても手軽かつ快適に使用できるのが特徴。

他のユーザーの録画状況や、AIがユーザーの好みを分析して提示したオススメ番組も提示。ポータル画面から録画番組へとアクセスする事もできる。

オススメ番組も表示される
天気予報なども表示

写真はクラウドストレージに保存。Android TVはGoogleのアカウントでログインできるが、写真を保存・テレビ表示するクラウドストレージはGoogleドライブを使用。将来的には他のクラウドサービスにも対応できるようにするという。

ユーザーが撮影した写真をテレビで表示できるだけでなく、他のユーザーが共有した写真を閲覧する事も可能。例えば、子供を撮影した写真を、田舎で暮らす両親のテレビへと送信し、共有する事もできる。

その写真にテキストや音声を投稿する事もでき、離れた家族が写真を見ながらコミュニケーションできる。その際の入力には、リモコンマイクを使った音声認識も使用できる。

写真は過去のものを遡って表示できるが、将来的にはその写真が撮影された日に、放送されていたテレビ番組も紐付けて表示する機能なども、今後のビジョンとして紹介。現時点でテレビの録画番組をクラウドストレージに保存する事はできないが、将来的には様々な規定をクリアした形で、録画番組をクラウドに保存し、テレビから再生できる未来像を提示した。

製品事業本部の堀伸生本部長は、「テレビを、放送を見るためだけのものから、より身近なスマートテレビへ変えていきたい」と語り、「テレビがテレビでなくなる日」というキーワードと共に、同社テレビの近未来像を紹介。普段の生活やコミュニケーションがより便利になるほか、現在は機能がアプリとしてバラバラになっているものを、より使いやすい画面に集約する効果をアピールした。

製品事業本部の堀伸生本部長
「テレビがテレビでなくなる日」