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ソニーPCLに“3D音響スタジオ”。360 Reality AudioやAtmos、DTS:Xサポート

ポストプロダクションのソニーPCLは、空間音響技術「Sonic Surf VR」や「360 Reality Audio」を含む3D音響のサウンドデザインに対応した「イマーシブサウンドスタジオ」を12月中旬に開設する。

ソニーが提唱する立体音響「360 Reality Audio」

新スタジオは“より臨場感豊かな没入体験の実現”を目的としており、ソニー独自の波面合成技術を利用した空間音響技術Sonic Surf VR、Dolby Atmos(9.1.4ch)、DTS:X、360°VRの音響など、様々な3D音響制作に対応する。ソニーが立体的な音場を実現する新たな音楽体験と提唱する360 Reality Audioもサポートする予定。

上映用映像や体験型コンテンツ、OTT映像配信サービス、ゲームサウンド制作など、多彩な領域でのユーザー体験を向上させ、リアリティを追及できるスタジオを目指す、としている。

新スタジオの開設により同社は、ドルビーのHDR技術であるDolby Vision、立体音響技術Dolby Atmosに対応したコンテンツ制作が可能となり、両技術を使用したUltra HD Blu-rayオーサリングや配信用マスタリング(IMF作成)が行なえる国内唯一のスタジオになるという。

「我々はこれまでも最先端の映像・音響技術に挑戦し続けることで、多様なユーザー体験を実現してきた。今後も16Kなどの規格外超高精細映像、AR/ VR/ MR、センシングやリアルタイムレンダリングエンジンなど、さまざまな技術と発想を融合させることで、ソニーの存在意義である“クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす”ソリューションを提供する」としている。

「イマーシブサウンドスタジオ」主な機材リスト

<Control Surface>
Avid Technology Airtist Mix(8ch Fader)
JLCooper Electronics CS Panner

<DAW>
Avid Technology Pro Tools HDX with Ultimate (Ver,2019.6)+MTRX I/O
(MADI 64ch In/Out、AES 16ch In/Out、Analog 16ch Out)

<Speaker>
JBL LSR-32(Front-L、C、R)
Procella Audio P8(LW、RW、Lss.Rss、Lrs.Rrs、Ltf、Rtf、Ltr、Rtr)
M&K MPS-5310(LFE)
Procella Audio Audio P15FP(LFE3、4)

<Processor>
YAMAHA MMP-1