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Amazon Echo刷新。ソニー360 Reality Audio対応Echo Studio、コンセントに差し込むEcho Flex

Amazonは26日、新しいEchoシリーズを発表した。26日から予約受付を開始しており、価格は最上位スマートスピーカー「Echo Studio」が24,980円(税込)、「Echo(第3世代)」が11,980円(税込)、プラグイン式のスマートスピーカー「Echo Flex」が2,980円(税込)、LED時計搭載の新しいEcho Dotである「Echo Dot with clock」が6,980円(税込)。

第3世代EchoとEcho Dot with clockは10月16日に出荷開始を予定。Echo Flexは11月14日、Echo Studioは12月5日に出荷開始を予定している。

Echo Studio

5つのスピーカーを搭載したEcho Studioは、音が広がる空間や奥行き、明瞭さなどを分析し、上質な音楽体験を提供すべく設計されている。

Echo Studio

5.25インチウーファーと最大出力330Wの出力が特徴で、低音出力を最大化させる開口部を通じて、重厚感のあるサウンドを再現できるという。1インチツイーターや、ダイナミックな中音域や切れ味のある高周波数帯の再生が可能という3つの2インチミッドレンジスピーカーも搭載する。

24bit、帯域幅100kHzのパワーアンプも搭載。Amazon Music HDの高音質なロスレスオーディオの再生も可能。自動的にデバイスが設置された空間の音響特性を感知し、最適な音質でオーディオ再生でき、「部屋のどの場所に置いても存分に機能を発揮する」という。

Echoシリーズで初めてDolby Atmosとソニーの「360 Reality Audio」も採用。音に包まれるような没入感ある3Dオーディオを体感できる。「リスナーはアーティストが目の前にいるかのような音楽体験を楽しめ、お気に入りのアーティストや楽曲をさらに身近に感じることができる」という。

なお、Universal Music GroupやWarner Music Group、Sony Musicが、新譜やヒット曲、 往年の名曲などを、没入感あるフォーマットで今後提供する予定という。Echo Studioでは、これらの3DミュージックをAmazon Music HDを通して楽しむ事が可能。

Echo Studioを一部のFire TVシリーズとペアリングすることで、Dolby Atmos、Dolby Audio 5.1などに対応した映像を楽しみながら、3Dオーディオ体験が今後可能になる予定。Zigbee対応のスマートホームハブも内蔵し、対応するスマートホームデバイスを制御できる。

Echo Studio

Echo(第3世代)

第3世代のEchoは、第2世代から外観デザインを一新。ファブリック調のチャコール、ヘザーグレー、サンドストーン、新たに加わったトワイライトブルーの4色のカラーバリエーションで提供予定。

3インチウーファーなど、Echo Plus(第2世代)と同様のオーディオアーキテクチャを備え、「力強い低音再生はもちろんのこと、中高音域でもさらに細やかなサウンドを再現する」という。

Echo(第3世代)

Echo Flex

Echo Flexは、手軽に家の様々な場所に設置できるという新しいタイプのEchoデバイス。コンセントに直接差し込む形で、「電源ケーブルが邪魔になりがちな家の廊下やキッチンといった場所での利用に適している」という。

対応するスマートホームデバイスの操作や別室へのアナウンスができるほか、お気に入りのスポーツチームの試合結果や呼びかけに対する応答も、内蔵スピーカーを通じて聞くことができる。

Echo Flexに搭載されたUSBポートで、スマートフォンやその他アクセサリを充電できるほか、別売のEcho Flex専用に設計されたスマートナイトライトやモーションセンサーを併せて使う事もできる。

Echo Flex

Echo Dot with clock

Echo Dotの前面にLED時計を搭載。寝室のサイドテーブルやキッチンカウンターなどでの利用に最適という。

LEDの明るさは、部屋の明暗に応じて自動的に調整され、時刻表示が見やすく、また天気を確認すれば外気温が、タイマーを設定すれば残り時間が表示され、目覚ましを設定する際にも、設定時刻を確認できる。アラームが鳴っている最中にデバイスの上部をタップすると、スヌーズ機能も利用可能。

Echo Dot with clock

Alexaに新機能

Echoシリーズの新製品に加え、Alexaの新機能も発表した。

ユーザーがAlexaにささやき声で話しかけると、Alexaもささやき声で応答するようになる。Alexaに早朝に天気を尋ねたり、深夜にアラームを設定する際に、眠っている家族を起こしてしまうことなく、利用できるサービス。日本では年内の提供開始を予定。

Alexaが家族や親しい友人など指定した連絡先との通話に最適な時間を見つけ、知らせる機能も追加。有効にすると、Alexaはユーザー自身と事前に設定した連絡先のEchoデバイスの利用履歴を確認した上で、指定した連絡先へ連絡するようリマインドする。

さらに、呼びかけ機能も有効にしている場合は、ユーザーが呼びかけを許可された連絡先のEchoデバイスの利用履歴、またはEcho ShowやEcho Show 5などモーションセンサー付きの端末からの情報に基づき、Alexaが双方にとって都合が良いと思われるタイミングに連絡するようリマインドする。日本でも提供開始となる見込み。

Alexaから聞いた応答の透明性をより高めるための新機能も2つ提供する予定。Alexaにニュースや楽曲を再生するようにリクエストした際に、Alexaがどのようにリクエストを聞きとったかを確認する機能は「アレクサ、最後に私が言ったことを教えて」と話しかけて利用する。ユーザーが音声で伝えた、最新のリクエストが読み返される。

さらに、Alexaに「アレクサ、 なぜそうしたの?」と尋ねると、 Alexaはユーザーからの最新の音声でのリクエストに対する応答について、なぜそのように回答したのか、簡潔に説明。これらの機能は日本でも提供開始となる見込み。

また、今年、ユーザーがAlexaに「アレクサ、今日しゃべったことを全部削除して」、「アレクサ、最後の録音を消して」と呼びかけると、ユーザーの録音された音声履歴を削除する機能も提供開始しているが、この機能も進化。3カ月、または18カ月以上経過した自分の音声録音を、期間を選択した上で、継続的かつ自動的に削除する設定も可能になる。この機能は、日本では年内に提供開始となる予定。