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富士フイルム、4K動画も撮れる高級コンパクト「X100V」。新フジノンレンズ

富士フイルムは、高級コンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X100V」を2月下旬より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は164,500円前後。予約は2月7日10時から受け付ける。カラーはシルバー(S)とブラック(B)で、シルバーは2月下旬、ブラックは3月に発売する。

X100V-S(シルバー)

「X100シリーズ」の第5世代モデルで、プロ写真家から写真愛好家まで幅広いユーザーを想定。新開発のレンズや最新イメージセンサー、画像処理エンジンを備え、光学式と電子式を切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を進化させるなど、「ファインダーを覗いて撮る」撮影スタイルを追求した。動画撮影は4K/30p対応で、フルHDの60p記録も可能。

焦点距離35mm相当(35mm判換算)のフジノン単焦点レンズを備え、開放F値は2.0。裏面照射型の有効2,610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーや、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」、独自の色再現技術を搭載。「記憶色による高画質な写真・動画撮影が可能」としている。

光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を自由に切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を搭載。新開発の高精細/高輝度/高コントラストな有機ELパネルをEVFに採用し、明るい屋外や明暗差の激しいシーンでの撮影時の没入感を高めた。

本体は基本デザインを継承しながら、X100シリーズで初めてボディ天面と底面にアルミニウムを採用。高度な金属加工技術を駆使することで、エッジ部をシャープに仕上げつつ、表面の滑らかさを追求したという。

X100シリーズ初のチルト式背面液晶モニターや、シャッタースピードダイヤル内にISOダイヤルを内蔵した「ビルトインISOダイヤル」を備える。別売オプションのアダプターリング「AR-X100」やプロテクトフィルター「PRF-49」と組み合わせることで防塵防滴を実現する。

暗闇に近い低照度-5EVの環境下でも高速・高精度な位相差AFを実現し、顔・瞳AFの性能も向上。任意のフォーカスレンジをあらかじめ設定できる「フォーカスリミッター」機能も備える。

多彩な色調の「フィルムシミュレーション」は全17種類のモードを搭載。カラーネガフィルムをもとに画質設計した「クラシックネガ」や、同社映画用フィルムの色・階調を再現した「ETERNA(エテルナ)」モードなども利用可能。フィルムで撮影した写真がもつ独特の粒子感を再現する「グレイン・エフェクト」機能を備え、「粒度」や「強度」の設定も調整できる。

動画は4K(3,840×2,160ドット)の30p/24p記録に対応し、4,096×2,160ドットのDCI4Kモードも用意。フルHDは60pのほか、120pハイスピードなどもサポート。形式はMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。連続記録時間は4Kが最大約10分、フルHDが最大約15分。

記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。外形寸法は128×53.3×74.8mm(幅×奥行き×高さ)で、バッテリーやSDカードを含む重量は約478g。

別売で、ワイドコンバージョンレンズ「WCL-X100 II」(35mm判換算焦点距離28mm相当)や、テレコンバージョンレンズ「TCL-X100 II」(同50mm相当)、本革製のレザーケース「LC-X100V」なども用意する。