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iFi史上最小のポータブルアンプ「hip-dac」2月26日発売。DACも搭載
2020年2月25日 08:30
トップウイングサイバーサウンドグループは、iFiの新製品として、同社史上最小のポータブルアンプ「hip-dac」を2月26日に発売する。価格は18,000円。
ペトロールブルー(緑がかった青色)に銅をあしらった筐体で、ポータブルアンプ機能に加え、DACも搭載する。外形寸法は102×70×14mm(縦×横×厚さ)で、重量は125g。
DAC部分には、TIバーブラウンのDACチップを採用。これをiFiのカスタム設計回路と組み合わせている。PCMは384kHzまで、DSDは12.4MHzまでサポート。DXDファイルにも対応している。バーブラウン・チップのトゥルー・ネイティブデザインにより、PCMとDSDはそれぞれ別々の経路を通り、PCMもDSDもアナログ変換までネイティブなビットパーフェクト状態のまま伝送できるという。MQAのレンダラー機能も備えている。
ロータリー式のボリューム・コントロールを採用し、その両側にLEDを装備。再生中のデジタル・オーディオのフォーマットとサンプリングレートに応じて色が変わるようになっている。
幅広くクロック・ロッキングを行なうことで、ジッターを低減。フェムト精度のクロック・システムを使用し、デジタル信号の純度をアナログ変換まで維持するという。
USB入力で受信したオーディオ・データを処理するXMOSチップのプログラムを、iFiが作成。「一般に市販されているファームウェアは、オーディオ・グレードのサウンド用には最適化されていない」とし、独自の専用ファームウェアをプログラムすることで、オーディオ処理を強化している。
アンプ回路はバランス設計で、信号経路内のノイズを低減。注意深く選定したという高品質な部品を使用しており、iFi特製のOVオペアンプ、TDKのC0Gクラス1セラミック・キャパシター、テキサス・インスツルメンツの高精度低ノイズ電源IC、高品質なアナログ・ボリューム・ポテンショメーターなどを採用している。
ヘッドフォン出力端子は、4.4mmバランスと、3.5mmシングルエンドを用意。アンプ出力は公称値400mWで、接続するヘッドフォンのインピダーンス次第ではバランス出力から700mW以上を引き出せる。
アンプステージはゲインの切り替え機能を搭載し、「PowerMatch」と名付けられている。ヘッドフォンの負荷に駆動レベルを合わせられ、入力感度を調節することによって信号の強さを調節する。
USBポートは2系統あり、USB-Aはオーディオ・データ用、USB-Cは充電用。USB-A入力はメスポートではなく、オス端子になっている。これにより、「他メーカーのDAC&ヘッドフォンアンプに広く装備されているUSBポートやマイクロUSBポートよりも完全なメカニズムが実現する」という。iPhoneやiPadと使用する際には、AppleのLightning - USBのカメラアダプタを、メス→オスのUSBアダプタなしでそのまま接続できる。
バッテリーは2,200mAh。8~12時間の再生が可能。USB-C OTG(On-The-Go)ケーブル、USB-Aケーブル、USB-Cの充電用ケーブルが付属する。