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JH Audio、片側12 BAで7pin端子のユニバーサル「Roxanne AION」
2020年3月13日 11:00
アユートは、米Jerry Harvey Audio(JH Audio)のユニバーサル型イヤフォン「Roxanne AION」を3月20日より発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は299,980円(税込)。
'19年に発売した「Layla AION」に続く、AIONの第2弾モデル。オリジナルのRoxanneカスタムIEMのサウンドシグネチャーを踏襲した一方、ケーブル着脱には最新の7pinコネクターを採用した。
フロリダ州オーランドにあるJH AudioのカスタムIEMを製造するラインと同じエンジニアらによって製造。シェル部分は、数百層ものカーボンファイバーファブリックに樹脂を注入、圧縮することにより形成される、カーボンファイバーブロックで作られる。
白と黒のパーロイドとオーバーサイズクロムロゴによるフェイスプレートデザインも採用し、「これまでのJH AudioユニバーサルフィットIEMの中でも最も視覚的に魅力的なIEMの1つ」としている。
ドライバーはバランスド・アーマチュア(BA)型で、JH Audio独自のミニクワッドドライバー(BA×4個)による「soundrIVe(サウンドライブ)テクノロジー」を採用。トリプルクワッドドライバー構成により、片方のハウジングに12個(高域×4、中域×4、低域×4)を備え、ワイドレンジなサウンドを提供するという。
独自の位相制御技術「freqphaseテクノロジー」も備え、多数のドライバー構成での時間軸と各帯域の位相を正確に制御。全ての周波数における正確なフェーズとタイムアライメントを実現し、各ドライバーの信号を0.01ミリ秒以内に到達させ、正確な音楽再生を可能にするという。
「Sonic Tube Chassisテクノロジー」も搭載。内部のチェンバールームを3Dプリントで成型し、12個のドライバーを最適な位置に配置してシェル本体の内部容積削減を実現。前述のfreqphaseテクノロジーにより、音質を損なわずに小型のシェル設計が可能だという。
カーボンファイバーシェルは、数百層の圧縮したカーボンファイバー製テキスタイルに樹脂を注入し、JH AudioのカスタムIEM制作経験とノウハウによるエルゴノミックデザインで成形。カスタムIEMに肉薄するフィット感と安定感、遮音性を実現するとしている。
ノズル部分には「Acoustic Sound Chamberテクノロジー」を装備。ノズル先端部に凹型のチューブシステムを使用し、導管に汗や異物が入り込むことを防ぐ。
ケーブル交換用の7pin端子は、着脱が容易ながら確実な接続を可能にするという、ドイツ製ミリタリーグレードのイリジウムコネクターを採用。7pinタイプは挿入方向が定まらないと押し込めないため、接続時の予期せぬ事故も防げるという。さらにOリングがパッキンの役目を果たし、汗などの侵入を防ぐなど、高い耐久性も特徴。
付属ケーブルは4N銀メッキ高純度OFCを使用。これまで採用されたケーブルの中でも最も強靭で軽量、耐久性が高いという。癖がつきにくく、取り回しの良さも特徴としている。さらに、ユーザー自身で低域(10~100Hz)の調整ができる「Variable bass」機能も備える。
再生周波数帯域は10Hz~23kHz、入力感度は119dB@1mW、インピーダンスは15Ω。付属品は、機械加工された堅牢なアルミニウムのフリップトップキャリングケースや、シリコンイヤーピース(S/M/L)、フォームイヤーピース (S/M/L)、低域調整用スクリュードライバー、クリーニングブラシ。