ニュース
シャープ、AQUOS 8Kフラッグシップ「CX1」。新パネル、8Kチューナ内蔵&録画対応
2020年4月6日 11:50
シャープは、BS8K/BS4K/110度CS4Kチューナーを内蔵した8K液晶テレビ「AQUOS 8K」のフラグシップモデル2機種を4月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は70型「8T-C70CX1」が60万円前後、60型「8T-C60CX1」が45万円前後。
どちらも新開発の「8K Pure Colorパネル」を採用しているのが特徴。解像度は7,680×4,320ドット。光の3原色の純度が高まり、色域は従来の同社4Kテレビ比で約16%拡大。色彩表現がさらに豊かになったという。これに、8K画像処理エンジン「Medalist Z1」を組み合わせ、色鮮やか、かつ高精細な映像を表示。さらに、新パネルは斜め方向にも幅広く発色するため、「さまざまな視聴位置からでも鮮明な映像をお楽しみいただける」という。視野角は上下左右176度。
「リッチカラーテクノロジープロ」も搭載。広色域カラーフィルターとLEDバックライトの蛍光体を組み合わせ、新4K8K衛星放送で使用される広い色域(ITU-R BT.2020)を豊かに表示。赤・緑・青色のそれぞれの階調を描き分け、10億色以上の色を表現できる。
さらに、高透過率液晶と高輝度HDRによる輝き復元「メガコントラスト」も装備。UV 2 A液晶技術による高い透過率で高輝度を実現。映像信号を解析して光源や反射部などの輝き成分を検出し、LEDバックライトを部分制御することにより輝きを復元する。
スポーツ観戦向けの「8Kスポーツビュー」映像モードも搭載。8K放送や、地上デジタル放送、4K放送のスポーツ番組を、8Kのきめ細かくキレのよい映像で楽しめるもので、120Hzの倍速技術で被写体の動きを予測して中間映像を補間。動きの滑らかな映像を映し出す。明るさを保ったまま黒部分を挿入する黒挿入技術も組み合わせ、視覚上の動きのボヤケも低減する。スタジアムサラウンド機能により、観客の歓声など音の臨場感も豊かに再生可能。
8K画像処理エンジン「Medalist Z1」は、映像の明暗レベルに応じてコントラストを自動で調整。地上デジタル放送や4K放送、ネットコンテンツやBlu-rayディスクの映像も超解像技術で8Kへアップコンバート。「圧倒的な情報量により、よく見るドラマやドキュメンタリー番組などもリアリティあふれる鮮明な映像で楽しめる」という。
新たにHDMI 2.1で規定された8K映像入力にも対応。4K放送の4倍の解像度情報を持つ8K 60Hz信号や、4K放送より映像フレームが2倍多い4K 120Hz映像信号を出力する機器とHDMIケーブル1本で接続できる。なお、これに対応するのはHDMI入力端子6のみ。また、8Kチューナー「8S-C00AW1」など、HDMIを4本接続して8K映像を表示する方式には対応していない。
本体に、BS8Kチューナーを内蔵。別売の専用外付けUSB HDD「8R-C80A1」(8TB)を接続すると、予約録画や視聴中の8K放送を録画できる。
BS4K/110度CS4Kチューナーは2基、地上/BS/110度CSチューナーは3基内蔵。別売の外付けUSB HDD「4R-C40B1」(4TB)を接続すると、4K放送を視聴中に、別の4K放送と地上/BS/110度CS放送の2番組を同時に裏録画する事も可能。
HDRは、HDR10、HLG、Dolby Visionに対応。最大70W出力の音声と、音の臨場感を高める「WIDE-AREA SOUND SYSTEM」、さらに空間の音響パワーの変化をとらえ補正するという音響補正技術「Eilex PRISM」も搭載する。
AIが視聴傾向を学習しておすすめ番組をお知らせする「COCORO VISION」に対応。OSは、Android TVプラットフォームのAndroid 9を採用する。
付属のリモコンにマイクを搭載。見たい番組を音声で検索できる。Googleアシスタント機能を搭載し、対応家電の操作が可能。Chromecast built-inにも対応し、スマホでで撮影した写真などを手軽に大画面テレビに表示できる。
番組や出演者の情報を画像付きでわかりやすく表示する「ビジュアル番組表」も用意。
60型には、省スペースで設置できる回転式スタンドを採用している。
消費電力と年間消費電力量は、70型が約560Wで346kWh/年、60型が約550Wで334kWh/年。スタンドを含めた外形寸法と重量は、70型が156.4×36.1×99.0cm(幅×奥行き×高さで約49.5kg、60型が135.6×29.0×87.1cm(同)で約37.5kg。