ニュース
伝説の殺陣シーン再び「十三人の刺客」リメイク。NHK BS4Kで8月放送
2020年4月7日 15:00
NHKは、1963年公開の傑作時代劇「十三人の刺客」をリメイクし、2時間のスペシャルドラマとして、8月22日にBS4K/BSプレミアムにて放送する。
中山道の宿場を砦(とりで)に改造し待ち受ける刺客集団十三人が、死に物狂いで突破を図る大名行列と激突。刺客が狙うは、将軍の弟の命。武士の意地と意地がぶつかり合い、むき出しの闘争本能が、そして命の本質が、あらわになる……。
57年前に公開された工藤栄一監督による東映映画「十三人の刺客」では、クライマックスの殺陣シーンは日本映画史上に残る金字塔との呼び声も高い。また2010年公開の三池崇史監督によるリメイク映画では、宿敵・斉韶を演じた稲垣吾郎の怪演も話題になった。
同社は「昭和38年(1963年)に封切られた傑作映画を現在、本格時代劇で考えうる最高のキャストでドラマ化する」としている。8月22日21時から23時。BSプレミアムとBS4Kで同時放送予定。
出演は、中村芝翫、里見浩太朗、福士誠治、大島優子、渡辺大、高橋克典ほか。演出は、金佑彦。原作は池宮彰一郎、脚本は土橋章宏。音楽は沢田完。
「十三人の刺客」あらすじ
幕末・天保年間、明石藩江戸家老・間宮図書が老中・土井大炊頭(里見浩太朗)の門前で割腹し果てた。
間宮の死は藩主・松平左兵衛督斉継(渡辺大)の暴君ぶりを訴えていた。斉継は将軍家慶の弟であり、老中就任も内定していたため、時の幕閣に動揺が走る。これに対し老中・土井は、非常手段として御目付役・島田新左衛門(中村芝翫)に斉継暗殺を命じた。悠々自適の隠居を考えていた新左衛門は固辞するが、天下万民のため大事決行を決意、信頼できる強者たちを集める。
極秘裡に進められる暗殺計画を事前にキャッチした人物がいた。鬼頭半兵衛(高橋克典)、明石藩側用人千石の身分を自らの才覚でつかんだ新左衛門の剣のライバルである。
事件発生以来一か月余、明石藩が突如参勤交代の途についた。行列を追う刺客団は、中山道で奇襲作戦を練ったが、半兵衛の奇計にあい失敗に終わる。新左衛門は作戦を変更、中山道落合宿を買い取り、砦に改造、明石藩一行を迎え撃つというのだ。
運命の朝、深いもやの中を落合宿に乗り込んだ斉継以下明石藩一行は、前を塀で塞がれ、後退しようとしたとき退路の橋が大音響と共にくずれ落ちた。十三人と五十騎の死闘が始まる。新左衛門は斉継を討てるのか、半兵衛が守り切るのか。命を懸けた激闘の結末は果たして……。