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DELA、電源別体のオーディオ用ネットワークスイッチ「S10」。S100黒モデルも
2020年9月3日 18:30
メルコシンクレッツは、オーディオ向けの製品ブランド「DELA」の新製品として、ネットワークスイッチ「S10」を発表した。50台限定で、価格は60万円。カラーはシルバー。また、既発売の「S100」ブラックモデルも138,000円で発売する。
ネットワークスイッチ「S10」
S10は、DELAのノウハウを結集したという、生産台数限定のストリーミング用ネットワークスイッチ。LANポートは8個搭載する。「S100」からさらに強化したヘッドユニットに、N10を継承しつつ新開発したリニア電源ユニットを組み合わせ、「ミュージックライブラリからの再生やストリーミングサービス音源再生の品質をさらに高める」という。
「ミュージックライブラリN1/N10/N100」のユーザーにも、「S10はPLAYERポート直結を上回る品質をご提供する」としている。
ヘッドユニットと電源ユニットが別筐体になっており、ヘッドユニットには100Mbps固定設定のLANポートと、1Gbps対応のLAN ポート、光接続にも対応するSFPポートを搭載。通信速度やケーブル媒体の違いによる音の変化が楽しめる。なお、配信元になるサーバやインターネット回線側は、1GbpsもしくはSFPポートへの接続を推奨している。
リアパネル中央にはLED消灯スイッチを搭載。各ポートの動作確認LED点滅駆動の通信への影響を排除できる。前面には通電動作を表示する電源LEDのみ搭載する。
リニア電源ユニットは、TAOC製鋳鉄インシュレータで三点支持された2mm厚鋼鈑シャシー上にトロイダルトランスを搭載。Neutrik製コネクタとオヤイデ電気の精密導体「102 SSC」、金メッキDCジャックを採用した40cmの専用ケーブルを介してヘッドユニットに電源を供給する。
ヘッドユニット、リニア電源ユニットのどちらも、前面、サイドパネル、トップカバーにアルミ素材を使用。トップカバー内側全面を覆うように1mm厚の無酸素銅板を用いたシールド板を設置し、外来ノイズによる機器への影響を排除。リアパネルには2mm厚のステンレス素材を新採用。アルミ素材部分と同じくヘアライン仕上を施すことで、外観を調和させ、美しい外観とより高い制振性を追求したとする。
外形寸法と重量は、ヘッドユニットが215×61×270mで、約3.5kg。電源ユニットが215×61×273mmで約5.0kg。
ネットワークスイッチ「S100」
100Mbpsポートを4ポート、1,000Mbpsポートを4ポート、SFPポートを2ポート搭載。各ポートの状態表示LEDは明滅の影響を排除するためワンタッチで消灯可能。
N1/3同様の大容量コンデンサバンク基板を搭載した電源部を搭載。高い剛性を持つ2mm厚の鋼鈑を採用したシャーシを採用し、コンパクトで設置しやすいハーフサイズを実現。
光ケーブル接続を行なうためのオプション「OP-S100」シリーズと組み合わせることで、光アイソレーションが可能。
新たに発売されるブラックモデルは、「ネットワークオーディオのみならず、インターネット動画配信サービスをシアターシステムで楽しむ際にも使用できる」という。