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HiBy、Shanling、Fiioの国内初展示多数。合同イベント「SOUND SHOWCASE」

9月20日、福岡県福岡市の天神にあるユニオンソーダで合同製品試聴イベント「SOUND SHOWCASE」が開催され、参加各社が新モデルを国内初展示した。ここでは初展示されたモデルをまとめて紹介する。

なお、イベントは感染拡大防止のため、来場者に検温やアルコール消毒への協力を得つつ、無事に終了したとのこと。

飯田ピアノ

「R8」

HiByブランドから、フラッグシップモデルとなるポータブルオーディオプレーヤー「R8」の製品版が国内初披露された。Wi-Fiモデルの「R8AL」と4Gに対応した「R8SS」の2種類がラインナップされるが、今回展示されたのはWi-FiモデルのR8AL。

DACにAKM製の「AK4497」をデュアルで搭載。専用設計の10,000mAhのバッテリーも採用することで、高い電力密度と低い内部抵抗を実現、DACチップの性能をフルに引き出せる電源回路を可能したとする。

内部回路にはELNA製SILMICコンデンサ4個、タンタルコンデンサ10個、パナソニック製POSCAP 35個などを使用し、オペアンプには独自カスタム品を採用する。今秋発売予定で、価格は未定。

完全ワイヤレスイヤフォン「WH3」

またHiBy初の完全ワイヤレスイヤフォン「WH3」も国内初展示された。ダイナミックドライバー1基とバランスド・アーマチュア(BA)1基のハイブリッドイヤフォンで、チップセットにQualcomm社の「QCC5121」を採用する。専用アプリ「HiBy Blue」を使って、クロスオーバーポイントを自由に変更できる独自のデジタルクロスオーバー技術が特徴。

BluetoothコーデックはHiBy独自の「UAT」のほか、aptX、AAC、SBCなどをサポート。対応製品と接続すれば「TWS+」も利用できる。Qi規格のワイヤレス充電にも対応する。今秋発売予定で、価格は未定。

そのほか、HIDIZSブランドの小型ポータブルオーディオプレーヤー「AP80Pro」の限定モデルとして、ボディをステンレススチールで製造し、表面にローズゴールドメッキを施した「AP80ProSSローズゴールド限定モデル」も日本初展示された。世界限定688台のモデルで今秋発売予定。価格は28,000円前後。

MUSIN

「Shanling M8」

MUSINブースではShanlingブランドのAndroid搭載プレーヤーのフラッグシップ「Shanling M8」が日本初展示された。

モジュールを交換することでジャックを変えられる

モジュール交換によって、ヘッドフォンジャックを3.5mm/2.5mm/4.4mm/3.5Proに変更できるのが特徴。DACチップに「AK4499EQ」をデュアルで搭載。内蔵容量は64GB。今秋発売予定で、価格は未定。

Shanlingブランドからは、DACチップにESS Technology製「ES9218P」を搭載し、384kHz/32bitまでのPCMとDSD 11.2MHzの再生に対応するポータブルUSB-Cアダプター「Shanling UA1」と、Sonion製BAドライバーを3基搭載するイヤフォン「Shanling AE3」も国内初展示された。UA1は今秋、AE3は2020年内発売予定で、価格はどちらも未定。

そのほかiBasso Audioの第2世代DACケーブルアダプター「DC03」も展示された。DACチップはCirrus Logic社 製「CS43131」デュアル構成で、出力電圧は2Vrms(300Ω負荷時)/1.61Vrms(32Ω負荷時)、出力レベルは80mW(32Ω負荷時)、再生周波数帯域は20Hz~40kHz(±0.5dB)、出力抵抗は0.12Ω。今秋発売予定で、店頭予想価格は7,000円前後。

エミライ

エミライは、FiiOブランドから今秋発売予定のポータブルヘッドフォンアンプ「Q3」と、イヤフォン「FH3」、「EM5」を日本初公開した。

ポータブルヘッドフォンアンプ「Q3」

ポータブルヘッドフォンアンプのQ3は、USB DAC内蔵のベストセラー「Q1mk2」の上位モデル。DACチップに「AK4462」を採用する。XMOS搭載で32bit/768kHzまでのPCMおよび22MHzまでのDSD再生に対応する予定。2系統独立で、高精度水晶発振器を搭載することでジッターを低減する。

また、THX-AAAアンプ回路を2系統搭載し、バランス駆動も可能。出力端子は3.5mmアンバランス/2.5mmバランス/4.4mmバランスを備える。3.5mmはライン入力と兼用。MFi認証も取得済み。

「FH3」

イヤフォンのFH3は、BAドライバー2基、ダイナミックドライバー1基の3ウェイ・ハイブリッド型のインイヤーモニター。ダイナミックドライバーの口径は10mmで、ベリリウムコーティングが施される。中域、高域を受け持つBAドライバーはKnowles製。

航空宇宙グレードのアルミ・マグネシウム合金製シェルを採用。音導管を帯域別に分割・最適化することでドライバーの真価を発揮させる「S.TURBOテクノロジー」も搭載する。ケーブルは銀メッキ高純度単結晶銅線で、3.5mmプラグを採用。イヤフォンとの接続にはMMCX端子を使用する。

「EM5」はプラグ部分を任意に交換できる

もう1機種のEM5は、ベリリウムコーティングされた14.2mmのダイナミックドライバーを搭載する耳載せ(イントラコンカ)型イヤフォン。楽器のフルートに着想を得たという低域増強アコースティック・バス・チューブを採用している。シェルは第4世代DLP方式の3Dプリントで成形される。

高純度スターリングシルバーケーブルを採用。プラグ部分は2.5mm/3.5mm/4.4mmに対応可能なツイストロック式。

「HPA4」
「SR1a」

そのほか、エミライブースではBenchmarkのアンプ4機種や、RAAL Requisiteのリボン振動板搭載モニターヘッドフォン「SR1a」も展示された。