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パナソニックの初代DVDプレーヤー「DVD-A300」が未来技術遺産に認定

DVD-A300

パナソニックが1996年に発売した、据え置き型DVDプレーヤー「DVD-A300」が、国立科学博物館の「令和2年度 重要科学技術資料(愛称:未来技術遺産)」に認定。パナソニックにとって10件目の登録だという。パナソニックミュージアム ものづくりイズム館では、10月1日より、過去の登録製品含めて展示を開始した。

未来技術遺産は、日本の全科学技術資料を対象に、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」、「国民生活、経済、社会、文化のあり方に顕著な影響を与えたもの」を基準として選定される。科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的に2008年度より実施。今回新たに追加された16件含め、合計301件が登録されている。

今回登録された「DVD-A300」は、DVD規格に対応した世界初の家庭用DVDプレーヤー。業界のDVD規格策定時には、CDと同サイズで10倍以上の大容量化を安価に実現した2層貼り合わせディスク技術や、見たいアングルを選択できるマルチアングル機能などのインタラクティブ技術、著作権保護用暗号技術など、パナソニックの先端デジタルAVC技術で大きく貢献したとする。

現在では当たり前となった、デジタルならではの鮮やかな高画質映像と、マルチチャンネルのサラウンドサウンドで、映画館での迫力を家庭でも楽しめる、新たなホームシアター体験を世の中に初めてもたらしたとしている。

パナソニックミュージアムでは、「DVD-A300」含め、未来技術遺産登録製品の展示が行なわれている。所在地は大阪府門真市大字門真1006番地。開館時間は9時から17時。休館日は日曜日、年末年始。