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ソニーPC TV Plus、外から視聴や録画予約、SeeQVault内番組の配信に対応

PC TV Plus

ソニーは、ネットワークレコーダー「nasne」などの録画/放送番組をPCで視聴できるソフト「PC TV Plus」をVer.4.4にアップデートした。機能を拡張する年額2,000円のアドバンスドパックに「外からどこでも視聴」と「外から録画予約」機能、「SeeQVault番組の配信」機能が追加された。

PC TV Plusは、同一LAN内にあるnasneやBDレコーダーなどで受信した地上/BS/110度CSデジタル放送を、パソコンで視聴でき、番組のダビング/検索/再生も可能にする有料ソフト。価格は、PC1台用が3,000円。2台用が5,400円、3台用が7,200円。14日間の無償体験版も用意する。

「PC TV Plus アドバンスドパック」は、PC TV Plusの機能を拡張できる追加ソフトウェアで、「BD/DVDカット書き出し、BDプレイリスト書き出し」、「パソコンにダビングしたテレビ番組のホームネットワーク配信」、「SeeQVaultにダビングしたテレビ番組のメディア再生」、「SeeQVaultダビングしたテレビ番組のムーブバック」の4つの機能を利用できるようになる。

今回のアップデートでは、このアドバンスドパックで使える機能が追加された。

「外からどこでも視聴」「外から録画予約」

「外からどこでも視聴」、「外から録画予約」機能では、外出先や海外からインターネット経由で宅内機器に接続して、放送中番組のライブ視聴や録画した番組の再生ができるほか、番組表の閲覧・検索、録画予約、録画予約の変更・削除などが行なえる。

ふたつの機能のうち、「外からどこでも視聴」はnasneと2013年以降に発売されたソニー製BDレコーダーが対象。「外から録画予約」は、nasneでのみ利用できる。

「外からどこでも視聴」時の再生画質は、nasneと接続した場合、放送・録画時のオリジナル画質(1,920×1,080ドット)や、モバイル画質など3段階から選択できる。BDレコーダーと接続した場合は「画質優先」設定時は720p、「中」「速度優先」設定時は360pで視聴できる。720p/360pの両方で再生できない場合のみ、180pで再生される。

なお、アプリの仕様で外出先からの早送り/早戻しと、早見再生・スロー再生は利用できない。また、同時接続できるクライアント機器・アプリは1台までで、あらかじめホームネットワーク内で、配信機器にPC TV Plusを登録しておく必要がある。登録の有効期限は90日間。また、一部の放送は外出先からの番組視聴や録画中番組の追いかけ再生を禁止している場合があるほか、外出先ではチャプタースキップやダビング、書き出しといった機能も利用できない。

またアプリを使用しているPCが著作権保護機能を持たないディスプレイに接続されている場合も再生できない。

「SeeQVault番組の配信」

これまでPC TV Plusでは、PCにダビングしてある番組をホームネットワーク内に配信する機能が提供されてきたが、今回のアップデートでは、PCに接続された「SeeQVault」HDD内の番組も配信できるようになり、これにより宅内のDLNA/DTCP-IPプレーヤーから視聴ができるようになる。

SeeQVaultは、ファイルシステムまでは定義されていないため、メーカー間の互換性が低い課題もある。今回、PC TV PlusがSeeQVaultの番組配信に対応したことで、家庭内のテレビがSeeQVault非対応でも、DLNA/DTCP-IPプレーヤーとしての機能を有していれば、視聴が可能になる。

今回のアップデートで追加された新機能は「PC TV Plusアドバンスドパック」を購入していない状態では体験版として動作するため、購入前に自宅環境で正常に動作するかを確認できる。体験版は無料で体験回数に制限はないものの、「外からどこでも視聴」と「外から録画予約」の再生時間は5分間、機器との登録有効期限は3日間に制限される。SeeQVault番組の配信は、体験版の場合15分間だけ試用できる。