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DYNAUDIO、ペアで木目まで揃えて熟練の職人が仕上げた限定スピーカー

Heritage Special

DYNAUDIO JAPANは、ブックシェルフスピーカー「Heritage Special」を2021年2月頃に発売する。世界限定2,500ペア。価格はペア85万円。

「Facette」や「Contour1.3SE」、25周年記念モデルの「Special Twenty-Five」といったDYNAUDIOの歴代スピーカーに対するトリビュートとして開発したスピーカーシステム。外観の木目まで揃えた左右完全なペアとし、スカンデルボルグの本社工場で熟練の職人が仕上げたとしている。

フロントバッフルに装着されたワイドなフェイスプレートは、「『Esotar T330』へのリスペクト」だという。ツイーター本体にはEsotar3を搭載。特殊コーティングを施したファブリック・ドームの背後にはインナードーム「Helix」を装備し、背圧を制御するとともに、内部のエアフローを最適化しているという。

マグネットは強化を図ったネオジウムを採用。ベンチレーションにも配慮を行ない、精密な再現性を磨き上げたとしている。

ウーファーには18cm径の「18W75L」を搭載。指数曲線状にカーブしたエクスポネンシャルコーンは、生産終了となった「Evidence Platinum」と同一のものとしている。キャビネットのエッジ部にオーバーラップして取り付けていることが特徴で、剛性強化のため、DYNAUDIOが一貫して採用してきたマウント方式だという。

磁気回路を含む駆動部は大幅に改良。クラシックな内磁型としながら、アルミ製ボイスコイルを巻くボビンにはグラスファイバーを採用している。マグネットはネオジウムとフェライトのハイブリッド型とし、2次高調波を低減し、解像度を向上。ダンパーには、非対称形のノーメックス・スパイダーを採用し、ロングスロー・ボイスコイルの振幅を拡大したという。

クロスオーバー・ネットワークは、独自に一から設計。スロープはDYNAUDIO伝統の1次6dB/octとし、Evo Oilコンデンサーを始めとするムンドルフ製高品質パーツで形成。特注パーツも採用し、ネットワークにはユニット間のつながりを滑らかにするためタイムアライメント処理を施し、ローカル・インピーダンス補正も実施。

そのほか、内部配線は12AWGのヴァン・デン・ハル製「CS12」とスウェーデン製ダンピング材、接続端子はWBT製「710 Cu mC NextGen」を採用している。

キャビネットは、厚さ19mmのMDF製で、耐久性に富んだアメリカン・ウォールナットの突板で仕上げている。内部には堅牢なブレーシングを施し、壁面にはビチューメンで厚く処理を行なって不要共振を極力排除したという。

外装の突板は細部までペア・マッチングが取られ、3日間に及ぶ研磨と塗装を経て完成。各ペアには、リアパネルのアルミ製バックプレートにペアナンバーが刻印されている。

背面

周波数特性は42Hz~23kHz。感度は85dB。許容入力は200W。インピーダンスは4Ω。外形寸法は208×337×385mm(幅×奥行き×高さ/グリル装着時)。重量は11kg/1本。

グリル装着時