ニュース
ネット動画見るなら4Kビエラ。パナソニックが最新の画音質機能を紹介
2020年12月10日 08:30
パナソニックは9日、テレビでネット動画を楽しむユーザーが増えていることに関連し、同社の薄型テレビ・ビエラが対応する動画配信サービスや、ビエラに搭載されている高画質・高音質化機能を紹介するセミナーをプレス向けに開催した。
セミナーには、U-NEXT、ABEMAの担当者も登壇。サービス概要と合わせ、年末年始に配信予定のオススメコンテンツや、直近の利用者動向などを説明した。
巣ごもりで、ビエラのネット動画視聴時間が約2倍に
パナソニックは現在、自宅で様々な映像の楽しみ方を提案する“ホームビューイング”を、ビエラやディーガ、プライベート・ビエラなどのプロモーションで展開している。その様々な楽しみ方の中でも、特に最近ニーズが高まっているのが、テレビの大画面でネット動画を楽しむ“ネット動画ビューイング”だという。
同社によれば、ビエラにおけるテレビ視聴時間、およびアプリ(ネット動画)視聴時間は、ここ1年で大幅に増加。具体的には、2019年12月と比較して、'20年4月はテレビ視聴時間が約1.4倍、ネット動画に関しては約1.7倍を記録。この傾向は現在も続いており、直近の'20年11月においてもテレビ視聴は約1.6倍、ネット動画は約2倍にまで伸張したという。
同社テレビカテゴリー課長の福島氏は、視聴時間の変化について「新型コロナの影響による巣ごもり、そして新しい生活スタイルの浸透が、テレビ、そしてテレビの楽しみ方を大きく変えた。テレビはエンタメの中心として再認識されるようになり、さらに自宅でテレビを楽しむエンタメスタイルが定着した。今年の年末年始は、例年以上にテレビ視聴時間は増えるだろうし、ネット動画に関しても同じ事が言える」と分析。
「ビエラはhulu、U-NEXT、ABEMA、Netflix、Amazon Prime Video、YouTubeなど、主要な動画配信サービスをサポートしており、独自のユーザーインターフェイスで使い勝手を進化させてきた。ネット動画はタブレットやスマホでももちろん楽しめるが、テレビならではの大画面と、ビエラこだわりの立体音響での“ネット動画ビューイング”をオススメしたい。まるでその場にいるかのような臨場感あふれる視聴体験を味わって欲しい」と話した。
ネット動画にも効くビエラの高画質・高音質機能
ビエラの商品企画担当を務める藤永氏は、ネット動画再生時にも対応する、ビエラの高画質・高音質機能を紹介。
「ヘキサクロマドライブ」は、プロの映像制作にも用いられる3次元カラーマネージメント回路を駆使した独自の高画質化技術。ビエラは液晶と有機ELの2つのデバイスを展開するが、「デバイスの特性に応じて、異なる画質処理を実現しているのがポイント」だという。
特に有機ELディスプレイ搭載モデルに関しては、液晶方式に比べて構造上、光漏れがないため「色の再現性が高く、鮮やかな映像が楽しめる」と方式の画質的強みを説明。さらに、アップコンバート技術「4Kファインリマスターエンジン」についても、「信号の解像度に加えて、素材の情報量を解析して必要な帯域をスマートにエンハンスすることで、高精度なアップコンバート映像を実現可能にしている」とした。
アニメ素材の再生においては、倍速表示と独自の高画質化処理技術がアニメの高画質化に寄与。
前者の倍速表示は、映像の動き量から背景とオブジェクトを分離処理することで、境界線を破綻させずにクリアで滑らかなアニメ映像を表示。また高画質化処理では、アニメの画質特性に応じたノイズリダクションを行なうことで、ノイズやバンディングがなく、ディテールまでクッキリした映像が楽しめるという。
音質面においても、ビエラのこだわりの設計を解説。有機ELモデル「HZ2000」「HZ1800」シリーズ、および液晶モデル「HX950」シリーズには、ディスプレイ背面にイネーブルドスピーカーを搭載する。
「上部のイネーブルドと下部のスピーカーを組み合わせることで、画面中央に音像を定位できる。サウンドバーよりも音の上下の位置が表現しやすいのは、テレビにイネーブルドスピーカーを搭載する1つのメリット。明確な音像定位により、音楽のボーカルはもちろん、ネット動画の映画やドラマのセリフもクリアに楽しめる」という。
U-NEXT、ABEMAともに2020年は利用者が大幅増
セミナー会場には、U-NEXT、ABEMAの担当者も登壇した。
U-NEXTは、月額1,990円で、新作など(TVOD)が購入できる1,200円分のポイントと、見放題コンテンツ(SVOD)、電子書籍を視聴できる映像配信サービス。ビエラ、ディーガほか、スマートフォンやタブレット、対応テレビやパソコンやFire TV、Android TV、PS4/PS5などで視聴できる。映画ジャンルの作品数はトップクラスで、見放題は9,600、レンタルは1,600作品をラインナップ。高画質・高音質の取り組みとして、4K、Dolby Vision、Dolby Atmos配信も行なっている。
U-NEXT マーケティング部の木川氏は、直近の利用者動向について「'20年4~6月は、前年同期間比で約3倍の新規登録者に記録し、多くの新しいユーザーに楽しんでいただいた。以前と比べ、視聴時間も伸び、傾向としては30分を超える長尺コンテンツも多く再生されるようになった。我々の強みである洋画・邦画作品も多く視聴いただいている」と話した。
年末年始のオススメコンテンツとしては、長澤まさみ主演の大ヒット作「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(2020年12月25日配信開始)、2020年夏に公開されたクリストファー・ノーラン監督「TENET テネット」(2021年1月8日配信)などを用意しているという。
ABEMAは、約20の無料テレビチャンネルと30,000本以上のビデオ作品が楽しめる、テレビ&ビデオのハイブリッド動画サービス。会員登録不要で、対応テレビやスマホ、PCなど様々なデバイスで視聴が可能。月額960円の有料プラン(ABEMAプレミアム)や、ペイパービュー方式の有料ライブ機能も用意している。
サイバーエージェント宣伝本部の山﨑氏は、ABEMAについて「開局から4年半で、ABEMAは6,000万ダウンロードを達成した。巣ごもり以降、視聴者数は2割から3割増加しており、ドラマやバラエティはもちろん、アニメ、オンラインライブ、そして編成枠にとらわれないABEMAならではのニュースや速報番組など、多くの視聴者にお楽しみいただいている」という。
年末年始には、東映ビデオと共同製作した映画「アンダードッグ」がABEMAプレミアムで配信されるほか、鬼滅の刃一挙放送や呪術廻戦、ドラえもんなどの人気アニメ作品、サザンオールスターズや福山雅治、日向坂46のPPVライブ、AbemaTVトーナメントなどの配信作品をラインナップする。