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学生のユニークな自作スピーカー製作レポも、JASジャーナル冬号無料公開

JASジャーナル 2021年冬号

日本オーディオ協会は、オーディオビジュアル関連のニュースや新技術、協会会員による投稿などを掲載した「JASジャーナル」の2021年冬号を公開した。今回から季刊発行となり、クアルコムによるaptX Adaptiveコーデックの解説や、オーツェイドによる圧電セラミックツイーターを用いたハイレゾイヤフォン、大学・専門学校のオーディオサークルが手掛けたスピーカーの製作レポートなどが掲載されている。

aptX Adaptiveは、高音質、低遅延、さらに音途切れに対する接続性能も高めたBluetoothの新コーデック。誌面では、96kHz/24bit高音質モードや低遅延モードをユーザー自身が切り替える必要はなく、状況にあったベストなコーデック設定をシステムが自動的に行なってくれる事や、既に市場で多く存在するaptX、aptX HDとも互換性が保たれる事、音質面では聴感上の性能を追求している事などが解説されている。

intimeブランドでお馴染み、オーツェイドの渡部嘉之氏のコラムでは、セラミック発音体の基本原理から、圧電セラミックの音質面の特徴、それらを踏まえてハイブリッド型イヤフォンを開発した事などを詳しく紹介。圧電セラミックツイーターの可能性についても語られている。

また、昨年の「OTOTEN2020」で、全国の大学・専門学校のオーディオサークルが参加した、自作スピーカーコンテストを実施する予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大により中止となってしまった事を受け、学生達と共にできる企画として、JASジャーナルに芝浦工業大学・中央大学・立命館大学の3校から、オリジナルスピーカー製作レポートが寄稿された。

いずれもフォステクスから提供された定番フルレンジユニット「FE126NV」を使ったスピーカーで、芝浦工業大学 オーディオ研究会が手掛けた、アタッチメントによって密閉型・バスレフ型・セミバックロードホーン型の音質比較が可能なMTMスピーカー「SUPERNOVA」、中央大学 電気工学研究部による球体スピーカー、立命館大学 音響工学研究会の「Swinging Speaker」製作レポートを読むことができる。

芝浦工業大学 オーディオ研究会が手掛けたMTMスピーカー「SUPERNOVA」
中央大学 電気工学研究部による球体スピーカー
立命館大学 音響工学研究会の「Swinging Speaker」