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キヤノン、視線入力対応フルサイズミラーレス「EOS R3」開発中

「EOS R3」にRF24-70mm F2.8 L IS USMを装着したところ

キヤノンは、新開発の35mmフルサイズ裏面照射積層型CMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC X」を搭載した、ミラーレスカメラ「EOS R3」を開発していると発表した。キヤノンのデジタルカメラで初めて、視線入力機能を搭載。ディープラーニング技術を活用したアルゴリズムの強化により、人物の頭部・瞳の検出機能の向上と、新たに“胴体”の検出も実現する。

プロやハイアマチュアユーザーのニーズに応える高い基本性能と信頼性を兼ね備えたフルサイズミラーレスカメラとして開発が進められており、デジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機「EOS-1D X Mark III」などの「EOS-1」シリーズと、フルサイズミラーレス「EOS R5」の「EOS 5」シリーズに加え、新しいラインのカメラとして投入予定。

「動体撮影を含む静止画、動画撮影ともに本格的な作品づくりを行なうプロやハイアマチュアユーザーのニーズに応えるカメラを目指している」という。

EOSシリーズ初搭載となる、新開発の35mmフルサイズ裏面照射積層型CMOSセンサーによる高速読み出しと、映像エンジン「DIGIC X」の高速画像処理により、電子シャッター撮影時、AF/AE追従で最高約30コマ/秒1の高速連写と高感度を両立。

電子シャッターによる像の歪みを大幅に抑制するとともに、室内や夜景など暗いシーンでもノイズを抑えた動体撮影を実現。各画素が撮像と位相差AFの両方の機能を兼ねる「デュアルピクセル CMOS AF」により、高速・高精度・広範囲なAFも可能にする。

さらに、ディープラーニング技術を活用したアルゴリズムの強化により、人物の頭部・瞳の検出機能の向上と、新たに“胴体”の検出を実現。ポートレートや被写体の動きが大きいスポーツなどの撮影シーンでも、高い被写体追尾性能を発揮するという。これに加え、新たに検出が可能となる被写体の追加に向けた開発も進めているとのこと。

キヤノンのデジタルカメラで初めて、視線入力機能を搭載し、静止画撮影時において、ファインダーを覗いた瞳の動きに合わせてAFフレームを動かすことができるため、ピントを合わせる被写体を素早く切り換えながら快適な撮影が可能。

「EOS-1」シリーズで培った防じん・防滴性能や、縦位置グリップ一体型ボディーなど、信頼性と操作性を踏襲。プロの撮影現場におけるワークフローの高速化に寄与するモバイルアプリケーション「Mobile File Transfer」にも対応し、プロの高いニーズに応えるとのこと。