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キヤノン、EOS R初のフラッグシップ「EOS R1」開発中。AFに「これまでにない進化」

「EOS R1」RF24-70mm F2.8 L IS USM装着時

キヤノンは、RFマウントを採用した「EOS Rシステム」初のフラッグシップモデルとなるフルサイズミラーレスカメラ「EOS R1」の開発を進めていると発表した。2024年中の発売を目指すという。

キヤノンの最先端技術を結集し、フラッグシップ機に求められる最高クラスの性能、高耐久性・高信頼性を兼ね備えたプロ向けミラーレスカメラ。'21年11月発売の「EOS R3」から静止画・動画性能をともに飛躍的に進化させ、スポーツや報道、映像制作など幅広い分野の第一線で活躍するプロフェッショナルの高いニーズに応えるという。

従来の映像エンジン「DIGIC X」に加え、新開発の映像エンジン「DIGIC Accelerator」を採用。新開発のCMOSセンサーを含めた新映像エンジンシステムにより、大量データの高速処理を可能にし「AFをはじめ、これまでにない進化をもたらす」とのこと。

また新映像エンジンシステムとディープラーニング技術を高次元で融合することにより、高速・高精度な被写体認識を実現。例えば、被写体追尾精度が向上し、被写体が交錯するチームスポーツにおいて、撮影したい選手の手前に他の選手が重なった場合でもターゲットの選手を追尾し続けることが可能に。

AFの「アクション優先」機能では、被写体の状況を高速に解析することで、被写体のアクションを認識。展開の予測が難しいスポーツシーンにおいて、例えばシュートなど特定のアクションをしている選手を主被写体として自動判別し、瞬時にAFフレームを移動させることで決定的瞬間の撮影をサポートする。

この新映像エンジンシステムとディープラーニング技術の組み合わせは、画質の向上にも寄与。同社がPC用ソフトウエアで先行して確立してきた画像のノイズ低減などをカメラ機能で実現し、さらなる映像の高品質化によりユーザーの創作活動に貢献する。

同社は「本機のフィールドテストを進め、今後開催される世界規模のスポーツイベントなどにおける決定的瞬間や感動の瞬間の撮影を支援します」としている。