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オンキヨーのホームAV事業売却、シャープらとの協議継続。5月下旬締結へ

オンキヨーホームエンターテイメントは、同社のホームAV事業の譲渡に向けて進めている、シャープや米VOXX Internationalとの協議について進捗を発表。「協議は順調に進んでいる」としているが、「最終調整の部分で3社での確認が引き続き行なわれている」とし、譲渡の最終的な内容・条件の詳細を定める正式契約締結予定日を、当初予定していた5月20日から、5月下旬(予定)へと変更した。

20日には2021年3月期の連結決算も発表。売上高は前年同期比59.3%減の88億円、営業損益は39億円の損失、純損益は58億円の赤字となっている。既報の通り同社は、東京証券取引所ジャスダック市場の上場廃止基準に抵触し、7月末頃に上場廃止となる予定。

'21年3月期のAV事業における売上高は、日本国内では住宅メーカー向けのインストールビジネスをはじめとした高付加価値商品に注力したものの、主力のマレーシア工場は新型コロナウイルス感染症の影響を受け限定的な稼働が続き、営業債務の支払い遅延も継続したことで、一部取引先から取引条件の見直しを要請され部品調達等への影響により生産を縮小・停止。販売機会を損失へとつながり、売上が減少。前年同期比70.2%減収の34億円となった。

損益については、人員削減や役職ポスト数の見直しによる組織のスリム化、拠点集約などの合理化策を実行し、固定費は大幅に減少。しかし、売上高減少に伴う売上総利益の減少により、セグメントでは14億円の損失となっている。