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オンキヨー、家庭向けAV事業をVOXX・シャープに譲渡完了

オンキヨーホームエンターテイメントは8日、VOXXとシャープの合弁会社「オンキヨーテクノロジー」へ、家庭向けAV事業の譲渡を完了したと発表した。事業譲渡後も、日本国内の家庭向けAV製品の販売はオンキヨーグループが行なう。

既報の通り、8月1日付で東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場において上場廃止されたオンキヨーホームエンターテイメントは、今年4月にVOXXへ家庭向けAV事業を売却することで基本合意。その後、オンキヨーテクノロジーに事業譲渡することが決まっていた。

最終的な譲渡価額は33億5,300万円で、当初価額の33億2,300万円から増加。これと並行して対象事業の資産売却を実施しており、売却額は合計約6.8億円になっているという。

また、国内販売についてはオンキヨーグループが今後も行なうことも決定。マレーシアの製造工場・オンキヨーアジアエレクトロニクス(OAE)もオンキヨーが引き続き運営し、VOXXグループへ製品提供を行なう。

今後オンキヨーグループは、BtoC事業とBtoB事業および研究開発に注力。

BtoC事業では、オンキヨー&パイオニアマーケティングを中心とし、アンプやヘッドフォンなどの製品販売や海外ブランドの輸入販売、インストールビジネスを実施。BtoB事業においては、自社工場であるOAEからVOXXグループへの製品供給や、VOXXグループからのアーン・アウト、加振機などのOEM提供を実施。また、発酵や医療分野といった新規ビジネス分野の研究開発も行なうなど、新しい事業体制を目指す。

なお、オンキヨーでは9月末に最終的な今後の方向性を発表する予定。