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福岡に「実物大νガンダム」。安彦良和監督の劇場版は'22年公開、「水星の魔女」も

(C)創通・サンライズ

バンダイナムコグループは15日、オンラインで「第2回 ガンダムカンファレンス」を配信。新たなガンダムシリーズ実物大立像の続報として、三井ショッピングパーク ららぽーと福岡に「実物大ν(ニュー)ガンダム」が設置されることが明かされた。新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」、新作映画の制作決定についても発表された。

6月に配信された「第1回 ガンダムカンファレンス」にて、プロジェクトの始動が発表されていたガンダムシリーズ実物大立像。第2回となる今回もバンダイナムコエンターテインメント 常務取締役 CGO(チーフガンダムオフィサー)の藤原孝史氏が続報を発表した。

今回設置される立像は、1988 年に公開された映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場した「RX-93νガンダム」をベースにした新機体「RX-93ffνガンダム」。ロングレンジ・フィン・ファンネルと、「機動戦士ガンダム」シリーズの総監督を務める富野由悠季氏監修のもと、平和への願いを込めたトリコロールのマーキングが施される。

「RX-93ffνガンダム」
(C)創通・サンライズ
「RX-93ffνガンダム」背面
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設置場所は2022年春にオープンする三井ショッピングパーク ららぽーと福岡。外部パートナーであるG-PARTNERとして、三井不動産、九州電力、西日本鉄道、乃村工藝社との協力で、計画が進められる。

同施設には、バンダイナムコアミューズメントとBANDAI SPIRITSが展開する、ガンダムの世界を体感できる新スポット「ガンダムパーク福岡」も計画中。オープンスペースとガンダム要素を持つエンターテインメント施設が融合したガンダム複合空間として、今までにないガンダム最新スポットになる予定となっている。

7年振りの新作TVアニメ「水星の魔女」ほか、2022年は3作品公開

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2022年に公開されるアニメ3作品についても発表。新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の放送決定、新作映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の制作決定に加え、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」スマホ向けアプリの始動に合わせ、同作の特別編が全9回でテレビ放送することが明かされた。

鉄血のオルフェンズから7年振りとなる、テレビシリーズ最新作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、2022年に放送開始する。バンダイナムコグループが総力をあげて展開するのはもちろん、G-PARTNERとも取り組み、新たなタッチポイントを創出することで、今まで以上の大型展開を目指すとし、全世界の10代を中心とした若年層のファンを獲得するための展開に注力することも語られた。

新作映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の監督は安彦良和が担当。「機動戦士ガンダム」第15話「ククルス・ドアンの島」にフォーカスした新たな切り口で描かれる。2022年に劇場公開予定となっている。

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「鉄血のオルフェンズ」テレビシリーズのスタッフが再集結して手掛ける最新作「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」と「鉄血のオルフェンズ」の世界観を楽しめるスマホ向けゲーム「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG」が2022年春に配信開始を予定。この配信に合わせ、同時期に「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」特別編を全9回でテレビ放送する。特別編では「ウルズハント」の一部も観られる予定だという。

サステナブルプロジェクト「GUDA」続報なども

ガンダムを通じて社会問題を考えるサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION (GUDA)」より第3弾として、教育分野における新プロジェクト「ガンダムエデュケーショナルプログラム」を始動。2つの取り組みを実施する。

1つ目の取り組みは「ガンダムファクトリー横浜エデュケーショナルサポート」。この取り組みは、横浜市山下ふ頭の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」にて、18mの“動くガンダム”を目の前に、制作に携わってきた研究者や技術者、スタッフから、ものづくりの楽しさや将来のキャリア、プログラミングなどについて考えるきっかけづくりを行なう体験型プログラム。

横浜市教育委員会事務局と連携し、教育活動の一環としての活用を横浜市立小学校、中学校、義務教育学校および特別支援学校を対象に、秋より受講希望校を募集予定としている。

動くガンダム
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「ガンダムエデュケーショナルプログラム」ガイドブック
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2つ目は、ガンプラを通してものづくりの楽しさと地球環境について考える無償の授業パッケージ「ガンプラアカデミア」。ガンプラ組み立て体験と、BANDAI SPIRITSのプラモデルを生産する工場「バンダイホビーセンター」の設備や、生産工程、生産に関わる人々による仕事を紹介する配信映像を通して、優れた技術や持続可能なものづくりのための工夫への関心を高めることを目的としており、9月に全国の小学校に案内し、10月より実施するとしている。

映像イメージ
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授業イメージ
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そのほか、GUDA第1弾として開始した、ガンプラのランナーをリサイクルして循環型社会の形成を目指す「ガンプラリサイクルプロジェクト」について、4月からの1年間での回収量が約10トン程度の見込みであることから、プロジェクトの認知拡大を目指す「ガンダムリサイクル作戦」の実施を決定。

ランナー回収ボックス
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10月20日、リサイクルの日から約1カ月間、リサイクル材を使用したプラモデル「エコプラ」のガンプラ体験キットを無料配布することで、リサイクルについて学ぶ機会を提供。楽しくガンプラを作成した後、ランナーを実際に回収ボックスに入れてもらうことでリサイクルを身近に感じてもらうとし、本企画のG-PARTNERである各社協力のもと、日本各地で展開を予定している。各地の会場、日程についてはWebサイトを参照のこと。

11月20日、21日にはフィナーレとして、新宿住友ビル三角広場にてイベントを開催。全国各地で集めたランナーを会場に一堂に集め、ファンの協力やその想いを視覚化したインスタレーション展示を行ない、リサイクルの重要性を発信するという。

ドバイ万博日本館のPRアンバサダーにガンダムが就任

10月1日から2022年3月31日まで開催されるドバイ国際博覧会日本館のPRアンバサダーをガンダムが務めることが決定。また、PRアンバサダーとして日本をモチーフとしてデザインされたガンダムがプラモデル化。ドバイだけでなく世界の「THE GUNDAM BASE」にて発売される。

また、ドバイ市内では同期間で「ガンプラショールームドバイ」という展示も実施。ドバイ国際博覧会を盛り上げるほか、世界に向け、ガンダムを通して日本の魅力を発信するとしている。

(C)創通・サンライズ
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