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MUSESシリーズ初の高音質電源IC開発へ。今春サンプル配布

回路構成とチップレイアウト

日清紡マイクロデバイスは、高音質オーディオデバイス「MUSES」シリーズ初となる高音質電源ICの開発を開始する。サンプル配布は2022年春、生産開始は2023年夏頃を予定している。日清紡マイクロデバイスは、2022年1月1日付で新日本無線とリコー電子デバイスが統合して誕生した。

統合した両社の強みを生かす製品開発の一環として、新日本無線のMUSESの高音質技術と、リコー電子デバイスの高性能な電源IC技術を融合した高音質電源ICをMUSESシリーズのラインナップとして加えるという。

MUSESシリーズはこれまで、主に高音質オペアンプと高音質オーディオ電子ボリュームをラインナップしてきた。リコー電子デバイスは、これまで⾧年培ってきた、超低ノイズと高リップル除去率の電源IC技術を採用した製品が市場で高いシェアを獲得している。

新たに開発する高音質電源ICは、第一弾として、DAC向けの電源ICになる予定。高音質化が進むDACのパフォーマンスを最大限に引き出すために、「音質を最優先した回路構成とチップレイアウトを実施。専用の製造プロセスとこれまで培ってきた高音質組立技術を採用。これまでと同様に徹底的な試聴を繰り返し、人の感性に響く音を追求していく」という。

専用の製造プロセス
徹底的な試聴を経て開発するという