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キヤノン、8K/RAW動画と秒20コマ連写可能なシネマカメラ「EOS R5 C」
2022年1月19日 21:45
キヤノンは、映像制作機器「CINEMA EOS SYSTEM」の新製品として、重さ約680gの小型・軽量ボディーながら、8K・RAW内蔵記録を実現したデジタルシネマカメラ「EOS R5 C」を3月上旬に発売する。価格はオープンプライス。
CINEMA EOS SYSTEMの動画性能と、ミラーレスカメラ「EOS R5」を踏襲した高い静止画性能を、電源ダイヤルでのモード切り替えにより使い分けられる。
高次元で動画性能と静止画性能を両立させることで、「機動力が求められる報道現場や、シネマライクな画づくりが求められる広告・企業映像制作など、1台で幅広い撮影シーンに対応する」という。
自社開発の有効画素数約4,500万画素フルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を搭載。8K/30p/RAW動画に加え、外部電源供給による8K/60p/RAW動画の内蔵記録も実現。汎用性の高い「MP4」での8K/30p動画の記録にも対応し、多様な映像制作をサポートする。
豊富なデータ量を持つ8Kの有効画素を全画素読み出すことで、オーバーサンプリングによる高画質な4K/4:2:2/10bit動画の生成も可能。新開発の放熱構造と、放熱ファンの内蔵により、EOS R5と比べて長時間の動画撮影も可能にしている。
RAWの豊富な映像情報を維持しながらデータサイズを軽くできる記録フォーマット「Cinema RAW Light」を採用し、外部レコーダーを使用せずに、CFexpressカードへのRAW記録が可能。
放送規格に準拠したキヤノン独自のビデオフォーマット「XF-AVC」にも対応しているため、柔軟に使い分けることで、多彩なワークフローに対応する。スロー撮影時でも滑らかな映像表現を可能にする、最大4K/120pのハイフレームレート動画の撮影にも対応。
静止画カメラとしては、電子シャッター撮影時に最高約20コマ/秒、メカシャッター/電子先幕撮影時は、最高約12コマ/秒の高速連写も実現。動きのある被写体も高画質に撮影できるという。
なお、ボディー内に手ブレ補正機構は搭載しない。外形寸法は、約142×111×101mm(幅×奥行き×高さ)。