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B&W、5.1ch拡張も可能なワイヤレスオーディオ「Formation Suite」
2022年1月27日 10:00
ディーアンドエムホールディングスは、Bowers & Wilkinsの新製品としてワイヤレス・オーディオシステム「Formation Suite(フォーメーション・スイート)」を1月28日に発売する。サウンドバーや小型スピーカー、サブウーファーなどをラインナップし、それぞれを連携する事も可能。ここでは、ハイエンドなブックシェルフ「Formation Duo」以外のモデルを紹介する。
Formation Suiteのラインナップと価格は以下の通り。
- Formation Bar 187,000円(1台)
- Formation Bass 154,000円(1台)
- Formation Duo 495,000円(ペア)
- Formation Flex 77,000円(1台)
- Formation Wedge 154,000円(1台)
- Formation Audio 88,000円(1台)
Formation Suiteのコンセプトは、“B&Wのサウンドクオリティをワイヤレスで実現する事”。そのために、シリコンバレーのワイヤレスネットワークに関する専門知識と、多くのトップ・レコーディングスタジオで使用されているモニタースピーカーの設計を担当している音響研究チームの専門知識を組み合わせ、数年に及ぶ集中的な研究開発が行なわれたという。
中核となるのは、専用のワイヤレスネットワークでスピーカーと音楽をリンクさせるFormationワイヤレス「mesh」テクノロジー。Wi-Fiルーターを介さず、Formation Suite製品同士が直接通信する事で、ホームネットワーク内の他の機器の通信に影響されずに安定した通信が可能という。
スピーカー間のタイミングのずれを1μ秒以下に抑えており、「スピーカーの完全な調和、そして有線のオーディオシステムに匹敵する上質なリスニング体験を提供する」という。伝送は最高で96kHz/24bit。
「Bowers & Wilkins Musicアプリ」を使ってセットアップや制御が可能。ブックシェルフスピーカーとサブウーファーを連携させたり、様々な部屋に設置したFormation Suite製品を個別に制御する事も可能。
ソースとして使用できるのは、iOSではRoon Ready、Spotify Connect、Bluetooth、AirPlay 2。AndroidではRoon Ready、Spotify Connect、Bluetooth(aptX HD対応)。その他のサービスにも今後対応を検討しているという。
Formation Bar
ワイヤレスのサウンドバーで、55型クラスのテレビとの連携を想定。外形寸法は1,240×107×109mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.5kg。
サウンドバー単体で使えるほか、ワイヤレスサブウーファー「Formation Bass」と連携したり、リアスピーカーとして小型スピーカーの「Formation Flex」を使うことも可能。光デジタル入力を備え、ドルビーデジタルのデコードができるため、Formation Bass、Formation Flex×2台と組み合わせ、5.1chシステムへの拡張も可能。Formationシリーズ・スピーカーとの連携や役割分担の設定は、アプリから行なえる。
LAN端子、Wi-Fi入力を備え、ネットワーク経由の再生ができるほか、入力端子として光デジタル音声を用意。テレビから出力した光デジタル音声を、サウンドバーから再生できる。HDMI入力は備えていない。再生できるのはPCM音声のみ。オートパワーオン機能も搭載する。最大出力は40W×6。
25mmのダブルドームツイーター×3と、65mmのウォーブン・グラスファイバー・コーンミッドバス×6と、合計9基の最適化されたユニットを内蔵。「ワイドなサウンドステージを描き、まるでステージの中央にいるような没入感を実現する」という。
Formation Flex
コンパクトなワイヤレススピーカー。600シリーズで採用している25mmツイーターと、100mmウォーブン・グラスファイバーコーンウーファーを採用しており、1台でもパワフルな再生が可能だが、2台を組み合わせてステレオ再生もできる。
前述の通り、Formation Barのリアスピーカーとして使う事もでき、5.1chシステムにも拡張できる。再生周波数帯域は50Hz~28kHz。最大出力は50W×2。
LAN端子とWi-Fiを内蔵。RCAなどの外部入力は備えていない。Bluetoothの受信はSBC/AAC/aptX HDに対応する。
外形寸法は130×130×215mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.3kg。Formation Flex Floor Standという別売のスタンドも、1台14,300円で用意。さらに、壁掛けするためのブラケット「Formation Flex Wall Bracket」も8,800円でラインナップする。
Formation Wedge
ユニークな120度の楕円形筐体の中に、角度をつけて配置した5つのドライバーを搭載。1台でも、部屋いっぱいに広がるハイレゾリューション・ステレオ・サウンドを再生できるというスピーカー。ワイヤレスサブウーファー「Formation Bass」と連携することも可能。
ユニットは、25mmのダブルドームツイーター×2、90mmのFSTミッドレンジ×2、150mmサブウーファー×1で構成。再生周波数帯域は35Hz~28kHz。最大出力は、ツイーターとミッドレンジが各40W、サブウーファーが80Wのバイアンプ方式。クラスDアンプを内蔵している。
外形寸法は440×243×232mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6.5kg。背面にスリット状のポートを備えているが、壁掛けも可能。ブラケットとして「Formation Wedge Wall Bracke」も15,400円で用意している。
Formation Bass
165mmのロングストローク・バスユニットを、筐体の両側面に配置。対向配置する事で歪を抑えているほか、強力なクラスDアンプ、DSPによるダイナミックEQも組み合わせ、「切れの良いクリーンな低音を提供する」という。
再生周波数帯域は20Hz~150Hz。最大出力は250W。LAN端子とWi-Fiを内蔵。外形寸法は281×260×254mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は12.5kg。
Formation Audio
ワイヤレス・オーディオ・ハブと位置づけられた製品で、Roon Ready、Spotify、Bluetooth、AirPlay 2に対応。スマホなどから転送された、それらのワイヤレスオーディオを受信し、搭載したDACでアナログ出力し、既存のオーディオシステムをネットワーク再生対応に強化できる。BluetoothのコーデックはSBC/AAC/aptX対応。
さらに、A/Dコンバーターも内蔵しており、CDプレーヤーやアナログレコードプレーヤーをFormation Audioに接続。そのアナログサウンドをデジタルに変換し、ワイヤレスでFormation Suiteの各スピーカーに伝送する事も可能。
LAN端子、Wi-Fiを内蔵するほか、入力端子として光デジタル、アナログRCAを各1系統搭載。出力端子は、同軸デジタル、アナログRCAを各1系統備える。
筐体は215×263×44mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1kgと薄型。本体前面に再生/一時停止ボタン、音量ボタンを備えている。