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オーテク、“清流”のように信号を濁さず流すスピーカーケーブル
2022年5月12日 15:30
オーディオテクニカは、「清流のごとく、信号を濁さずに流す」という想いを込めたハイエンドケーブルシリーズ「FLUAT(フリュエット)」シリーズ第2弾として、スピーカーケーブル「AT-SC700」を5月20日に発売する。ケーブル長は2m、2.5m、3m、4m、5mを用意。端子はYラグとバナナプラグの2種類から選択でき、バリエーションは全20種類。価格は2mで110,000円から。
そのほか価格は、2.5mで121,000円、3mで132,000円、4mで154,000円、5mで176,000円。3m以上の長さは受注生産で、期間は1~2カ月。
昨年11月に発売したシリーズ第1弾のインターコネクトケーブル「AT-IC700R/AT-IC700X」とパワーケーブル「AT-AC700」に続く、シリーズ第2弾。信号ロス・歪みを最小限に抑え、音楽再生の邪魔をしないという信号伝送のセオリーに則り、線材・素材・構造はもちろん、設計思想を一から見直した。
AT-SC700シリーズの導体は、音の輪郭と高域の伸びを細やかに表現するという6N-OFCと、力感のある低域表現と広大な音場を実現するというPCUHDに、純度99.99%(4N)、酸素含有量10ppm以下の無酸素銅線、HYPER OFCを加えたトリプルハイブリッド仕様で「これまで味わったこのとないオーディオ空間を体験できる」とする。
導体や製品外観にダメージを与えることなく、絶縁体やPVCシースなど、樹脂に残る残留応力だけを効果的に取り除く独自の高温熱処理「Heat Relieve」も施すことで、音質傾向はそのままに情報量などの基本性能を一段上のレベルに昇華。「つぶれていた音が分離して、一音一音ほぐれるような開放的な音場が広がる」とのこと。
六角カシメを採用した新開発のプラグを採用。導線と端子を高圧力で押しつぶすことで接触面積を最大化し、接触抵抗の低減を実現。接続部が空気に触れにくいため導線の経年劣化も抑える。端子は安定した導通性を担保する厚金メッキ仕様。
内部被膜にはエラストマー制振材を採用。ゴムのような弾力を持ち、外部からの不要振動を熱エネルギーに変換。ケーブルをしっかり保持し、しなやかな扱いやすさを実現するとともに、音の濁りも排除する。4芯スターカッド構造で低インダクタンスも実現した。
導体抵抗は4mΩ/m、静電容量は140pF/m、自己インダクタンスは0.44μH/m。Yラグの適応ターミナル径は6mm、8mm。