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ESS、超低ノイズの新旗艦DAC「ES9039PRO/9027PRO」

米ESS Technologyは現地時間5月16日、ハイエンドオーディオやプロフェッショナルオーディオ市場をターゲットとしたフラッグシップモデルとなる、Sabre PROfessionalシリーズのDACチップとして、「ES9039MPRO」と「ES9039PRO」、「ES9027MPRO」、「ES9027PRO」の4モデルを発表した。

Sabre PROシリーズDACは、ESSが特許を持つ第4世代Hyperstreamをベースに開発。前世代と比べて、消費電力を大幅に低減しながらオーディオ性能を向上させた。オーディオ性能の向上はデジタルノイズの低減につながり「オーディオの鮮やかなニュアンスを、よりリアルに表現する」としている。

ES9039MPROとES9039PROは、8チャンネルの超低ノイズデジタル変換が可能で、ダイナミックレンジは+132dB、THD+Nはチャンネルあたり-122dB、モノラルモードのダイナミックレンジは+140Bを実現する。この2モデルは「もっとも耳の肥えたオーディオ愛好家や顧客」向けのプログラマブルFIRフィルタも搭載。

ES9027MPROとES9027PROも、8チャンネルのデジタル変換が可能。ダイナミックレンジは1チャンネルあたり+124dB、THD+Nは-112dBを実現した。またES9039MPROとES9027MPROは、ステレオハードウェアMQAレンダラーも内蔵。オリジナル音源の細部までを再現できるという。

ES9039PROとES9027PROはさまざまな入力インターフェースに対応し、I2C、SPIなど複数の入力方式によるプログラミングも可能。そのプログラミングを容易にする新しいハードウェア(HW)モードも備えた。

これら新しいDACチップは、いずれもオーディオミキシングコンソールやプロオーディオ機器、ハイエンドオーディオ向け機器など、もっとも要求の厳しい製品に最適としている。ES9039MPROとES9039PROは64ピンQFPパッケージで、ES9027MPROとES9027PROは48ピンQFPおよびQFNパッケージで提供される。

ESSワールドワイドセールス&マーケティングのバイスプレジデントであるRobert Wong氏は「ESS Technologyは長年に渡り、最高パフォーマンスのDACで業界をリードしてきた。新しいES9039PROとES9027PROファミリーは、市場における私たちのリーダーシップをさらに強化し、顧客のシステムの性能をさらに向上させることができる。さらに、消費者はより高品質なオーディオを楽しめるようになる」と述べている。