ニュース

「オネアミスの翼」4K、森本レオが35年振りに声を吹き込むCM公開

『王立宇宙軍 オネアミスの翼』4Kリマスター版 告知CM

10月28日からの4Kリマスター上映、そして11月25日のUHD BD発売が決定している長編アニメ映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」。今回、本作で主人公・シロツグを演じた森本レオがナレーションを担当したTVCMが公開された。

公開されたTVCMは上映告知と4Kリマスターメモリアルボックス発売告知の2種類。劇中でも象徴的だった「立派に元気にやるんだ」というシロツグのセリフを、35年の時を経て再び森本が声を吹き込み、「作品をよく知るファンならもう一度本編を観たくなり、初めて本作に触れるファンなら劇場公開への期待値が膨らむような内容となっている」とする。

『王立宇宙軍 オネアミスの翼』4Kリマスターメモリアルボックス 発売告知CM

併せて森本からの35周年コメントも到着。「この作品はなぜか、いつの時代とも、どこかで響きあっているような気がします」と、時代を経ても変わらない本作の魅力を語っている。

森本レオ コメント
森本レオ

この作品はなぜか、いつの時代とも、どこかで響きあっているような気がします。

初めてプロデューサーさんに会った時、いきなり、「上手にだけは、絶対やらないで下さいね」、と言われてびっくりした。

「永遠の未完成に、憧れているのですよ」。と熱い笑顔でおっしゃる。それが、歴史という夢の、本質なのだそうだ。

あー、だから僕なんだー、と突っ込むと、ぜんぜん否定する気配もなく、笑い転げてらっしゃった。

途方に暮れたよー。

また、スカイフォールが運営するアニメ関連コンテンツの展示サイト「ANIMUSE」の第一弾コンテンツとして「王立宇宙軍 オネアミスの翼」の展示が決定。8月10日より“Ver.0.3 スペシャルプロローグ”としてオープンし、その後、12月までのあいだに正式に本展として公開していく予定。

ANIMUSEは“架空の宇宙空間にあるミュージアム”という設定で、そのバックボーンとなるテキストはスタジオぬえの森⽥繁氏が創作、ミュージアム外観は第1弾の「王立宇宙軍 オネアミスの翼」をイメージとして、カラーの前⽥真宏がデザインを⼿掛けている。

ANIMUSE外観
植田益朗(「ANIMUSE」館長) コメント

「王⽴宇宙軍 オネアミスの翼」35周年記念プロジェクトとして膨⼤な点数を世に出すにあたり、コロナ禍によるリアル展⽰の難しさも重なり、場所にも時間にも左右されず鑑賞できるデジタルミュージアムを構想しました。そこで展⽰されたものはデジタルアーカイブされるというメリットもあります。アニメとその関連コンテンツを展⽰し、⽂化を保存・継承することによる業界の発展を⽬指しています。

渡辺繁(「王立宇宙軍 オネアミスの翼」公開35周年記念プロジェクト 企画プロデューサー) コメント

「王⽴宇宙軍 オネアミスの翼」は玩具メーカーだった株式会社バンダイがその⾃主製作作品第⼀作としてスポンサードし、この作品を機に作られた株式会社ガイナックスのスタジオに集った若いスタッフのみなさんと共に世に送り出した劇場公開アニメーション映画でした。

去る3⽉14⽇に35周年を迎え、本年10⽉28⽇からは装いも新たな4K劇場版としてリバイバル公開も予定されております。⼀⽅公開から35年という歳⽉が経ち、その間制作に供された様々な素材の数々は散逸滅失もいたしました。

しかしそれらが35周年を機としてでしょうかATAC(特定⾮営利活動法⼈アニメ特撮アーカイブ機構)さんへと続々と再集結し始め、累計すると分類するのも困難な⼀万点超えるものとなりました。

これらを(株)バンダイナムコフィルムワークスさん、株式会社ガイナックスさんにご協⼒願い、「ANIMUSE」の柿落としここに作品としてお披露⽬させていただきます。最初はほんの⼀握りに過ぎませんが現在YouTube 等でご覧いただける「王⽴宇宙軍 オネアミスの翼」の予告編に添う形で素材の数々の⼀端をお⾒せする事に致しました。しかしこれらは膨⼤な「王⽴」素材の氷⼭のほんの⼀⾓に過ぎません。残りは暫時この「ANIMUSE」でお⾒せして参ります。

前田真宏(株式会社カラー) コメント

今回のデザインに関してはまず初めに考えたのは『王立』の世界観に沿った未来、衛星軌道上に建設された宇宙飛行士を顕彰するモニュメント兼ミュージアムであると言うことでした。

展示の物量がどのぐらいになるのか見当もつかないので躯体はモジュール式とし拡張性を持たせよう、と言うのは最初から決めていました。ISSもミュールもそうですし。

内部空間は一般的な美術館ならば天地があり天井の高さ、空間の広さをゆったり取って、、と行きたいところですが限りある空気の量、その循環、温度管理を考えるとあまり広い空間は不自然かな、などと考え直径12mのニッケル合金、断熱材、アルミハニカム積層材で出来た球体モジュールの中に難燃パネルを立方体に組んだ空間を作り、これを回廊状に組み立てて「ワンフロア」としてみました。壁面と床の区別なく自由にレイアウトでき、お客さんは無重量下で浮遊しながら自由に見て歩ける……

展示内容によってフロアを分けた方が良いかもと思い積み重ねて階層を作り縦シャフトで繋ぐ……同じ規格のものを積み重ねただけ、の方が『王立』っぽいかな、、と思ったのですが流石に単調なので回廊の形を円形と方形に分けてズラしてリズムを作りました。

ドッキングポートを縦に並べてぐるりとアンテナフレームで囲んで「エントランス」としてみました。王家の紋章と王直筆の扁額がお出迎えです。

最上階の天辺には飛行士達を導く「スピードの女神像」が天を指しています。