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ソニー、仮想スピーカーでサラウンド化するサウンドバー2機種

HT-A5000

ソニーは、複数のファントムスピーカーを生成して広大な音場を実現する360 Spatial Sound Mappingに対応したサウンドバー2機種を9月より順次発売する。価格は各オープンプライス。ラインナップと発売時期、店頭予想価格は5.1.2chの「HT-A5000」が10月22日発売で12万円前後、3.1chの「HT-A3000」が9月10日発売で88,000円前後。

リアスピーカー「SA-R55」「SA-RS3S」と組み合わせることで360 Spatial Sound Mappingが利用できるサウンドバー。それぞれ「HT-A7000」と同じく、サウンドバー1本でサラウンド再生が可能で、「HT-A5000」はサラウンド再生を楽しむ中核モデル、「HT-A3000」は主にテレビの音をワンランク上げたいというニーズに対応するエントリーモデルと位置づけられている。

手前から「HT-A7000」「HT-A5000」「HT-A3000」

360 Spatial Sound Mappingは、独自の音場最適化技術で壁や天井に音を反射させ、複数のファントムスピーカーを生み出し、理想的なサラウンド空間を作り出す機能。対応モデルは従来、4本のワイヤレススピーカーで構成された「HT-A9」と、アップデートで対応した「HT-A7000」の2機種だったが、今回対応モデルを拡充した。

「HT-A5000」の360 Spatial Sound Mappingイメージ

HT-A5000

筐体内には、フロントスピーカーをセンターと左右に1基ずつ計3基搭載。センターのユニットを挟むようにサブウーファー×2基を備えている。本体両端には、天面に上向きのイネーブルドスピーカーを1基ずつ計2基、同じく両端で前面に向けてビームツイーター1基ずつ計2基を搭載している。なお、フロントスピーカー/サブウーファー/イネーブルドスピーカーには、楕円形のX-Balanced Speaker Unitを採用した。

イネーブルドスピーカーによる天井からの音の反射と、ビームツイーターによる壁からの音の反射で立体的でより広い音場を生成。対応のブラビアと接続すれば、ブラビアの内蔵スピーカーをセンタースピーカーとして使用できる「アコースティックセンターシンク」が利用でき、定位感が向上した臨場感のあるサウンドを楽しめる。この機能を使う場合は、テレビとのHDMI接続に加え、付属のアナログオーディオケーブルでの接続も必要。

イネーブルドスピーカー部

また、2021年発売「A90J/A80J/X95J/X90J/X85J」シリーズ、’22年発売「A90K/A80K/A90K/X95K/X90K/X85K/X80K/X80WK」シリーズの対応ブラビアと接続した場合、ブラビアのクイック設定にサウンドバーのメニューが追加。ブラビアのリモコンからサウンドバーの設定を変更できる。またA80Kシリーズの場合は、ハイポジションでスタンドを外側に付けられるサウンドバースタイルで設置できる。

A80KシリーズとHT-A5000の設置例

リアスピーカーだけでなく、サブウーファーの追加も可能。「SA-SW5」「SA-SW3」などと組み合わせて、より豊かで深みのある低音が楽しめる。

HT-A7000との違いはスピーカー構成とサイズのほか、チューニングも変更されており、HT-A7000と比較して音の密度を少し和らげた“ライトな音”に仕上げたとしている。これにより、価格帯だけではなく、HT-A7000の音が「濃過ぎる」「少しキツい」と感じた人にも聴きやすい音作りになったとしている。

HDMI端子は入力/出力を各1系統装備。HDMI 2.1対応で、4K/120Hz、8K/60Hz映像のパススルーも可能。ARC/eARCやHDR映像にも対応する。そのほか光デジタ音声入力、ステレオミニのアナログ音声入力も1系統ずつ備えている。

端子部

Bluetooth 5.0準拠で送受信に対応。コーデックはSBC、AAC(送信のみ)、LDACに対応。DSEE Extremeも搭載する。無線LANも装備している。

サウンドフォーマットはDTS:X、Dolby Atmos、リニアPCM 7.1chまで対応する。最大出力はフロントが50W×2、フロントツイーターが50W×2、センターが50W、イネーブルドスピーカーが50W×2、サブウーファーが50W×2で合計450W。

消費電力は86W。待機時0.5W以下。外形寸法は1,210×140×67mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで6.1kg。リモコン、アナログオーディオケーブル、HDMIケーブル、ACケーブル、壁掛け用ブラケットなどが付属する。

HT-A5000のリモコン

HT-A3000

「HT-A3000」

3.1ch構成のHT-A3000は、フロントスピーカーをセンターと左右に1基ずつ計3基搭載。センターのユニットを挟むようにサブウーファー×2基を備え、全て楕円形のX-Balanced Speaker Unitを採用している。

360 Spatial Sound Mapping対応ではあるが、HT-A3000は、テレビの音をワンランク上げるためのエントリー機の立ち位置として展開。「アコースティックセンターシンク」にも対応する。

SA-RS5との設置例

HT-A5000同様、対応のブラビアとの接続時は、ブラビアのクイック設定にサウンドバーのメニューが追加。ブラビアのリモコンからサウンドバーの設定を変更できる。サブウーファーの追加も可能。

HDMI端子は出力1系統のみで、ARC/eARCに対応する。HDMI入力は非搭載。そのほか光デジタ音声入力、ステレオミニのアナログ音声入力も1系統ずつ備えている。

Bluetooth 5.0準拠で送受信に対応。コーデックはSBC、AAC(送信のみ)、LDACに対応。DSEE Extremeも搭載する。無線LANも装備している。

サウンドフォーマットはDTS:X、Dolby Atmos、リニアPCM 7.1chまで対応する。最大出力はフロントが50W×2、センターが50W、サブウーファーが50W×2で合計250W。

消費電力は50W。待機時0.5W以下。外形寸法は950×128×64mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで4.6kg。リモコン、アナログオーディオケーブル、HDMIケーブル、ACケーブル、壁掛けガイドなどが付属する。

HT-A3000のリモコン