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LG、曲率を調整できる世界初の42型有機ELテレビ海外発表

「LG OLED Flex」の「LX3」

韓国LG Electronicsは現地時間8月31日、42型の折り曲げ式有機ELパネルを採用した世界初のテレビ「LG OLED Flex」を発表した。モデル名はLX3で、完全なフラット状態から最大900Rの曲率まで、20段階から好みの曲率を選ぶことができ「コンソールゲームやPCゲーム、クラウドゲームに没頭したり、テレビ放送やストリーミングサービスを楽しむのに最適」という。日本での発売はアナウンスされていない。

曲率はリモコンの専用ボタンから2種類のプリセットに素早く調整できるほか、5%刻みで20段階の曲率から手動で変更することができる。チルト機能やスタンドの高さ調整も利用可能。

さらにゲームをより快適にプレイできる専用機能も備える。例えばプレイするゲームのジャンルや好みに応じて画面サイズの調整が可能。RPGやレースゲームなどを遊ぶ場合は42型として、RTS(リアルタイムストラテジー)やFPSではゲーム内の状況をひと目で見渡せるように、32型や27型に表示範囲を調整できるという。

LX3専用の新しいGameアプリは、カスタムスクリーンセーバーに対応し、TwitchやYouTubeといった人気アプリへのショートカットも利用可能。ゲーミング・オプティマイザーもLG OLED Flex用に刷新され、多彩な映像・音声オプションに、特定のゲーム・ジャンル向けにカスタマイズしたサウンド設定が追加されている。2つの異なるコンテンツを同時に表示できるマルチビューモードも搭載した。

画面はフラットにすることもできる

有機ELパネルはLG OLED evoで、平面でも曲面でも高い画質と性能を提供するとしており、応答速度は0.1ミリ秒、入力遅延も抑えている。映像処理エンジンには「α9 Gen5 Processor」を採用。フリッカーフリー、グレアフリーにより、目の疲れを感じることなく、長時間でもゲームやお気に入りの番組を楽しめるとのこと。ディスプレイにはLGのSuper Anti Reflection(SAR)コーティングも施される。

出力40Wの前面照射型スピーカーも搭載しており、Dolby Atmosに対応。そのほか4K/120HzのDolby Vision gaming、HDMI 2.1のVRRやALLMもサポートする。本体背面にはカスタマイズ可能なライティング機能も備え、画面上で表示されている映像や音声に合わせて雰囲気を盛り上げたり、5つのモードから好みのものを選ぶこともできる。

このLG Flexはドイツ・ベルリンで9月2日に開幕する「IFA 2022」にて展示される。