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カナルワークス、「ロック、ポップスに適した」クアッドBAイヤフォン

「CW-L17LM」

カナルワークスは、シンプルな2ウェイ構成で最高のクオリティを目指し、高域用に超小型のクアッドバランスドアーマチュアドライバー、低域にデュアルバランスドアーマチュアドライバーを搭載した合計6ドライバー構成のカスタムインイヤーモニター(IEM)の「CW-L17LM」とユニバーサルIEM「CW-U17LM」を10月中旬に発売(受注開始)する。価格はいずれもオープンプライスで、直販価格はCW-L17LMが124,300円、CW-U17LMが84,700円。カスタムIEMは別途、耳型採取費用が必要となる。

クアッドバランスドアーマチュアドライバー

同社は2022年春に高域をクアッドドライブ化した2ウェイ6ドライバーモデル「CW-L17QD」を発売している。このモデル開発時、有識者から多くの意見を得ており、音楽リスナーからの好評を得て製品化したのがCW-L17QDだったのに対し、今回のCW-L17LMはミュージシャンや音響エンジニアなど、音楽制作側から好評だったチューニングが施されている。

CW-L17QDの特性から中低域が数dB増強されており、「ステージで使用することを想定されている方、ロック、ポップスを中心に聴かれる方に適したチューニング」となっている。中低域を増強することで、ベース、バスドラムからボーカルの音がしっかり前に出てくるようになり、ライブのような迫力を感じられるとのこと。

高域用に超小型のBAユニット4基をひとつにまとめたクアッドBAを採用することで、ドライバー1基あたりの負荷を下げ、ひずみ感の少ない艶やかな高域を実現。低域にはベント装備による高能率で、かつ音響フィルターを内蔵した低音専用設計のデュアルBAを採用している。

カスタムIEMのCW-L17LMでは、シェルカラー、フェイスプレートカラー、スペシャルフィニッシュ、Bluetoothを含むケーブル仕様などを多彩なオプションから、ユーザーの好みに合わせて選択できる。

ユニバーサルモデルの「CW-U17LM」

ユニバーサルモデルのCW-U17LMでは、高域用クアッドドライバと低域用デュアルドライバの構成により、シングルノズルのコンパクトな音響アッセンブリを実現。6ドライバー構成ながら、耳の小さい人、耳道の細い人でも快適な装着感が得られるという。

シェルはカスタムIEMを連想させるデザインで、カスタムIEMと同じようにひとつひとつハンドメイドで製作。形状については「今まで数多くの耳型と向き合ってきた経験と資産を活かし、より多くの方にフィットする形状」を実現した。

ノズルは国内生産によるアルミの削り出し品

ノズルは国内生産によるアルミの削り出し品。ケーブルは、ユニバーサル用に耳掛け部分のメモリーワイヤーの代わりに耳当たりの優しいカール処理を施した新ケーブルを採用しており、皮脂などによる変色にも強くなった。本体側のプラグはカスタムIEMと同じ2Pin仕様で、ケーブル断線時も交換が可能。

両モデルともインピーダンスは38Ω、感度は123dB。