ニュース

FiiO、4BA×1DD構成のハイブリッドイヤフォン「FH7s」

FH7s

エミライは、FiiOブランドの新しいイヤフォンとして、BAドライバ4基+ダイナミックドライバ1基構成の「FH7s」を10月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は69,300円前後。

FiiOがラインナップする、ハイブリッド構成のインイヤー型イヤフォンシリーズの中核となる「FH7」(2019年発売)の後継モデル。6BA+1DD構成のフラッグシップ「FH9」に搭載されたテクノロジーを取り入れることで、大幅に進化したという。

4基のBAドライバーは、すべて米Knowles製。高域は「SWFK-31736」を2基採用することで、優れた分解能を持ちながら硬質にならず、自然で透明感の高いサウンドを提供。中域は「DFK-62035」ベースの本機専用カスタムチューニング品となっており、繊細かつ密度感のあるボーカル帯域と低域・高域ドライバーとの自然な調和を実現しているという。

FH9と同じ、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)振動板採用の第2世代13.6mmダイナミックドライバーを搭載。

第1世代と比較して、第2世代では13.6mmの巨大なDLC振動板を駆動させるための磁束密度が20%向上。DLC振動板の特徴とされる優れた剛性と高い内部損失が歪みを低減し、低音域から高音域まで幅広い周波数帯域に対応するという。

BAドライバ4基、ダイナミックドライバ1基を採用

ハウジング内での不要共振の発生を防ぐ独自の「ノッチ・フィルター・キャビティ」を搭載。これは、狭いハウジング内にドライバーユニットを複数基配置する際に、ドライバーの相互干渉により不要な共振が発生し、歪みが発生することを防ぐ機構。

FH7sでは、ハウジング内や音導管で発生する不要な共振を効果的に除去するノッチ・フィルター(特定の帯域だけを効果的に減衰するフィルター)機能を持たせたキャビティ(空洞)をシェル内部に組み込みことで、よりピュアで透明感のあるサウンドを実現しているという。

タービン形状の音導管を採用した特許技術「S.TURBOテクノロジー」

低域ドライバーのパフォーマンスを引き出す、特許技術「S.TURBOテクノロジー」を搭載。タービン形状の音導管によって高域成分を適切にフィルタリングすることで、3つに帯域分割されている周波数域間でのスムーズなクロスオーバーを可能にし、豊かな低域と、優れた周波数特性を実現した。

密閉構造だった従来の筐体設計を改め、FiiOの第2世代セミオープンデザインへ変更。セミオープン設計には、イヤフォン開発で培われてきたバランスド・プレッシャー・システムを採用。キャビネット内の背圧を効果的に排出しドライバーの動きを制約せずにスムーズできめ細かい音、自然な音色、広いサウンドステージを実現するという。さらに、鼓膜にかかる圧力を大幅に低減でき、長時間リスニング時の鼓膜への負担を軽減する効果もあるという。

交換可能な音響フィルター構造を引き続き採用。3ペアの音響フィルターが同梱されており、好みに合わせて選択できる。白のフィルターは「バランス重視」、赤のフィルターは「低域強調」、緑は「高域強調」。

交換式イヤフォンプラグを採用

MMCXコネクター採用のケーブルで着脱が可能。付属ケーブルは、19本の芯線を8本編組し、計152本構成の銀メッキ単結晶銅ケーブル。オールアルミ製の筐体に交換可能な3.5mm/4.4mmプラグが付属した、交換式イヤフォンプラグを採用した。

イヤーチップは、新型シリコンの「HS18」を初搭載。耳に触れる部分の厚みを0.4mmに抑え、より高い快適性と密閉性を実現している。他にもSpinFit製イヤーチップ、低音重視型、バランス重視型、ボーカル重視型などのシリコン製イヤーチップ、ケーブルクランプ、キャリングケースなどが付属する。

再生周波数帯域は10Hz~40kHz、能率は104dB/mW、インピーダンスは18Ω。付属ケーブルの長さは約1.2m、重量(片側)は約9g。

新型シリコンイヤーチップ「HS18」を同梱
同梱物