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Anker“LC3対応”でVRにも適した超低遅延ゲーミング完全ワイヤレス

「Soundcore VR P10」

アンカー・ジャパンは10月27日、今後展開する新製品の紹介や事業戦略に関するプレスイベント「Anker Power Conference 2022 Fall」を開催。このなかで世界で初めて“Made for Meta”を取得したというゲーミング用完全ワイヤレスイヤフォン「Soundcore VR P10」を発表した。今冬発売予定で、価格は14,990円。

既報のとおり、同イベントでは“Anker史上最高傑作”を謳う完全ワイヤレス「Soundcore Liberty 4」やレーザー光源を採用したモバイルプロジェクター「Nebula Capsule 3 Laser」、入眠時に使えるアンカー版“寝ホン”「Sleep A10」などが発表されている。

“Anker最高傑作完全ワイヤレス”。ハイレゾ+3D+NC+ヘルス全部入り約1.5万円

Anker、世界初レーザー光源搭載のAndroid TVモバイルプロジェクター

Ankerの寝ホン登場。完全ワイヤレス「Sleep A10」、12,990円

Meta Quest 2をプレイするのに最適というゲーミング用完全ワイヤレスイヤフォン。アメリカとカナダではMade for Meta認証を取得済みで、日本でも今後取得を予定している。

付属USB-Cドングル。USB-Cポートも備え、給電しながら使用できる

USB-Cドングルが付属しており、LC3コーデックとカスタムチップセット、2.4GHzワイヤレス接続を使用した独自の“ LightningSync”により、約30msの超低遅延接続を実現した。ドングルにはUSB-Cポートも備えているため、ひとつのUSB-CポートでVRゴーグルなどを充電しながら、ゲームを楽しめる。なおLC3コーデックはUSB-Cドングル接続時のみサポートしており、BluetoothのLE Audioはサポートしていない。

Meta Quest 2以外にも、USB-Cポートを備えたゲーム機などでも利用可能。Bluetoothにも対応しているため、USB-Cドングル経由でゲーミングデバイスと、Bluetooth経由でスマートフォンとの2台同時接続ができ、ゲームを遊びながらボイスチャットや通話ができる。

イヤフォンには11mm径ドライバーを搭載

11mm径の大型ドライバーを搭載しているため、迫力ある音響でゲームをプレイ可能。「Soundcore」アプリのスーパーヒアリングイコライザーを設定すれば、銃声や足音など、FPSゲームで重要になる音の強化もできる。

USB-Cドングルはケースのフタ部分にマグネットで収納できる

Bluetooth対応コーデックはSBCとAAC。再生時間は最大6時間。充電ケース使用時は最大24時間。USB-Cドングルはケースのフタ部分に収納することができる。

本体はIPX4の防水仕様。イヤーピース3種や、USB-C&USB-Aケーブルなどが付属する。

ケースを閉じたところ

そのほかプレスイベントでは、本体にピチュー、ピカチュウ、ライチュウとポケモンのシルエットをあしらった特別デザインのUSB急速充電器なども披露。日々の生活に欠かせない充電を3匹のでんきタイプポケモンのデザインであらわした急速充電器で、パッケージから同梱ケーブルまでポケモン仕様となっている。

ピチュー、ピカチュウ、ライチュウをあしらったUSB急速充電器。パッケージから同梱ケーブルまでポケモン仕様

バリエーションは最大20W出力ができるピチューモデル(3,990円)、同65W出力のピカチュウモデル(8,990円)、同120W出力のライチュウモデル(14,990円)で、いずれも11月10日発売。

Soundcoreは「機能性に加え、さまざまなシーンに寄り添う製品をラインナップ」

アンカー・ジャパンの吉野優希マーケティング本部長

「Anker Power Conference 2022 Fall」で行なわれたプレゼンテーションで、同社のマーケティング本部で本部長を務める吉野優希氏は、Soundcoreブランドについて「多様化する働き方や生活様式の大きな変化の中、ひとりひとりのライフスタイルに寄り添うオーディオブランドでありたいという思いを込めて、9月にブランドロゴの刷新を行ないました」と説明。

「Soundcore Liberty 4」。上からワインレッド、スカイブルー、クラウドホワイト、ミッドナイトブラック

さらに「『あなたのコアに届く音』という新コンセプトを掲げ、これまでと変わらず、最新のテクノロジーを駆使しながら、欲しい機能、好みの音、美しいデザインを体現した製品を、今後も提案し続けたいと思っております。機能性に加え、さまざまなシーンに寄り添う製品をラインナップすることで、みなさまの生活をサポートして参ります」と語り、これまで培ってきた叡智を結集したという「Soundcore Liberty 4」などを発表した。

猿渡歩代表取締役CEO

また同社の代表取締役CEOである猿渡歩氏は「アンカー・ジャパンは『テクノロジーの力で人々の生活を豊かにしたい』というビジョンのもと、事業拡大を行なって参りました。2022年は製品の開発や改善に加え、スマートライフの基盤となる持続可能な社会の実現、それに向けた取り組みにも注力してまいりました」とコメント。

また修理サービスをはじめとした技術サポート事業を担う子会社「アンカー・テック」を立ち上げたことを発表。その設立を記念して、アンカー・ジャパン公式サイトや直営店で行なっている「モバイルバッテリー下取り&買い替えサポート」第4弾として、故障や破損した同社製モバイルバッテリーに加え、他社製モバイルバッテリーまで下取り対象を広げることを明かしている。

アンカー版の“寝ホン”「Sleep A10」
レーザー光源を採用したポータブルプロジェクター「Nebula Capsule 3 Laser」
「Nebula Capsule 3 Laser」は前モデル(右)よりも背が高くなっている