ニュース

Acoustune“笙”用に、真鍮+ウッドハウジングで新振動板のモジュール

「HS2000MX SHO -笙-」のアウターハウジング開き、ACT03を搭載したところ

ピクセルは、Acoustuneブランドのイヤフォン「HS2000MX SHO -笙-」用オプションモジュールとして、新開発の10mm径ミリンクスWSドライバーを搭載し、チャンバーハウジングの素材に真鍮とウッドの赤壇(しゃくだん)をハイブリッド構成で使った「ACT03」を11月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は102,680円前後。

HS2000MX SHO -笙-は、可動式アウターハウジングを開閉することで、ユーザー自身が音響チャンバー部を交換できる「Acoustune Capsule Technology」に対応。この交換して使用できるチャンバーモジュールの第2弾製品が、ACT03となる。

ACT03

ACT01やACT02で使用されている、10mm径日本製ベリリウム薄膜加工ドーム採用ミリンクスコンポジットドライバーから、ドライバー振動板を変更。Acoustuneにとってハウジングにウッドと金属のハイブリッド構成を用いる初めての試みであるため、従来の振動板とは異なるアプローチで10mm径ミリンクスWSドライバーを新開発。

振動板の素材としてミリンクスを採用しながらも、従来品の振動板形状からドーム部分とエッジ部分の面積比率のトポロジカルな設計変更や、それに合わせた磁気回路の最適化を行ない、低域レスポンスの即応答性と木材由来の音色を引き出す特性に仕立てている。

これにより、「木材由来の瑞々しい音色の印象を与えながらレスポンスが速く、抜け感を重視したチューニングを実現した」という。

音響チャンバーハウジング素材は真鍮と赤壇。金属部分が音質チューニングの基本部分を担い、ウッド部分が残響部分を担当。ウッドパーツの採用はスピーカーユニットのバッフル板から着想を得たもので、「振動板の後ろ側に排出された音が前面に反射する度合をコントロールし意図した音響チューニングに近づけるために採用した」という。

ウッド素材については、何種類もの木材での試作を経てブラス素材との相性から“低域を中心とした生音の表現にこだわったサウンド”という開発テーマのもと最適と判断され、赤壇が採用された。