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紅白歌合戦、NHKプラス視聴数が約120万に。100万超は初

NHK紅白歌合戦 ホームページより

NHKは、2022年の大晦日に放送した「第73回NHK紅白歌合戦」の視聴結果を公表した。総合1部は5,345万人、2部は6,068万人が視聴し、第1部の視聴人数が前回より増加。さらに、動画配信NHKプラスでの視聴数が約120万を記録し、NHKプラスのサービス開始以降初めて100万を突破した。

視聴人数は、リアルタイムとタイムシフトの合算で、全国32地区で番組を1分以上視聴した人数の推計値(ビデオリサーチ調べ)。これによると、31日午後19時20分から20時55分放送の総合1部は、5345.3万人が視聴。同午後21時から23時45分放送の総合2部では、6068.3万人が視聴したという。

視聴率は、個人・総合1部が24.9%/25.7%(関東/関西)、総合2部が27.9%/29.7%(同)。世帯・総合1部が34.0%/32.7%(同)、総合2部が37.9%/39.0%(同)となった。

『第73回NHK紅白歌合戦』 の見られ方についてより

NHKプラスにおける同時、および見逃し配信7日間の合計番組視聴UB数は約120万を記録。100万UB数を超えたのは初めてで、見逃しが同時視聴を逆転する結果となった。

今回の結果を踏まえ、NHKの林メディア総局長は「今回の『NHK紅白歌合戦』は、テレビ、ラジオ、NHKプラス、NHKオンデマンドに加えて、『紅白ウラトークチャンネル』のライブ配信やSNSでの情報発信など多角的にお届けできるよう努めました。NHK」プラスでの視聴やタイムシフト視聴の方が増え、幅広い世代で、それぞれの年末年始の過ごし方に合った形で『紅白歌合戦』をお楽しみいただけたのではないかと思っております」と振り返った。

生で本当に良い歌をちゃんと届ける、が紅白の原点

今月10日に開かれた定例記者会見では、前田会長も紅白歌合戦への感想を話した。

「私も紅白についてはかなり厳しくいろんな注文をつけました。過去無観客だった時代もありましたが、今回NHKホールに戻ってやっと開けました。そこで私がお願いしたのは、やはり本来歌番組なので本当の意味で歌をしっかりと届けるというのが第一ではないかと。司会の方でもっている番組ではないので、やはり生で本当に良い歌をちゃんと届ける、私はそれが原点だと言い続けています」

「ただ、やはり年代別で好みが違いますので、一部の層の方だけを満足する番組は難しい。今回『LOVE&PEACE』というテーマは悪くなかったと思います。加山雄三さんが最後に出ていただいて、本当にこれで最後ということですから、そういう意味では紅白を評価していただいたと。それで、審査員も黒柳徹子さんも素朴なああいう感想を言っていただきました。僕らの年代からみるとよいのですが、若い人からそれは知らないよとか言われたら困るので、本当に難しいと思います」

「今回いろいろなことをやって従来とは違った形でアプローチをして、NHKプラスでも見られるなどいろいろな形で違った数字になっています。非常に長く続いてマンネリ化しやすい番組をちゃんと生かさないとやはりNHKらしさは出ない。この歌番組は何が違うのかと言われたら、ちょっと長くやっていることだけでは寂しいと思います。でも本当に現場の方はいろいろ苦労してもらったと思います。審査員の方もいろいろな方を集めていただきましたし、それはそれでひとつのやり方として少し評価していただきたいです」と述べた。

なお「第73回NHK紅白歌合戦」は、17日夜23時59分まで、NHKオンデマンドのまるごと見放題パック(月990円)で配信されている。