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NHK BS4K、4月から“1日21時間”放送へ。12月から24時間化
2023年1月11日 12:29
NHK(日本放送協会)は10日、現在1日18時間を基本に放送している「BS4K」チャンネルを、4月1日の2023年度より、“21時間”に拡大して放送すると発表した。また、新BS4K(仮称)へと名称を改める12月1日の衛星波再編以降は、放送枠を更に拡大し、24時間放送に切り替える。
放送番組における方針を記した「2023年度 国内放送番組編集の基本計画」で明らかになった。
基本計画では、新年度の重要事項として「デジタル時代に新たな公共性を確立」、「時代を超えるNHKならではのコンテンツを提供」、「地元密着と地域連携を強化」、「映像・音声資産の再構築と価値還元」の4つを記載。4Kに関しては、「最先端の技術を駆使し、合理的なコストで海外競争力のあるコンテンツの制作」や、「過去の番組をリマスターで蘇らせる」などの施策を盛り込む。
4K放送は4月に21時間、12月に24時間化。8K方法は変更なし
BS4Kチャンネルの編集方針は“超高精細映像コンテンツの先導的な役割を果たすチャンネル”。
衛星波の再編に向けて、自然、紀行、歴史、芸術、ドラマなど、幅広いジャンルの特集番組を強化するほか、長時間の中継など大型特集を編成し、4Kならではのみごたえと満足を追求するという。また良質なアーカイブスの4Kリマスタ―版も含め、多彩な番組を4Kで日常的に楽しめる事を目指す。放送枠は、1日21時間を基本とする。
12月1日の再編以降は、チャンネル名を「新BS4K(仮称)」に変更し、放送時間も24時間化。コンセプトを“本物感・臨場感あふれる映像文化の殿堂”とし、自然、紀行、歴史、芸術、ドラマ、生中継など、超高精細映像の特徴を生かした見ごたえのあるコンテンツを揃えるほか、平日夜間に主力番組を編成。NHKが保有する貴重な映像資産を4Kリマスター技術でよみがえらせて、新たな価値を付加したアーカイブス番組として提供する、という。
なお、8K解像度のBS8Kは“世界最先端の映像メディアチャンネル”として、視聴者にとって新しい映像体験となるような多彩なジャンルの特集番組を予定。
貴重な文化財や優れた芸術を未来に伝えるために最高水準の8K映像で記録し、放送以外の手段でも提供し、社会貢献の役割を果たすという。放送時間は2022年と変わらず、1日12時間10分が基本となる。
BS1は「新BS2K(仮称)」へ。BSプレミアムは11月30日で終了
既報の通り、NHKは今年12月1日に番組改定を実施し、2K解像度の衛星波を1本化。「BS1」と「BSプレミアム」を統合し、新BS2K(仮称)チャンネルをスタートする。改定後、BSプレミアムだったチャンネルは、衛星波削減の周知等を画面上で行ない、2024年3月末には停波する予定。
新BS2Kは、“BS1とBSプレミアムのエッセンスを凝縮したライブ感重視のチャンネル”として、迅速で専門性の高い国際・経済ニュースといった報道、多彩なスポーツのほか、衛星波ならではの視聴者のさまざまな関心に応えるドキュメンタリーやドラマ、エンターテインメントなど、バラエティ豊かに編成する。
放送時間は、1日24時間。番組編成比率は、現在のBS1と同じで、教養番組20%以上、教育番組を10%以上を予定。
なお、新BS2Kでは当面、教養番組、エンターテインメント、ドラマなど、新BS4Kで放送する番組の一部も編成。これは「2Kの衛星波が削減されると、2Kテレビしか持っていない視聴者が楽しめる番組の数が減る」といった指摘を踏まえたもので、2Kテレビで衛星放送を視聴する視聴者の利便性を確保する、という。