XGIMI、LEDとレーザーを組み合わせたプロジェクタ光源技術

LEDとレーザーの2種類の光源を採用した「Dual Light」テクノロジー

XGIMIは、プロジェクターにフルLEDとレーザーという2種類の光源を採用した業界初の技術「Dual Light」テクノロジーを発表した。今後、同技術を盛り込んた製品はヨーロッパ市場に投入する予定とのことで、日本市場での販売は「今後も期待される」という。

同社はこれまで、LEDまたはレーザーのいずれかを光源とするプロジェクター製品を展開してきた。ただ、LEDは比較的目に優しく、忠実な色再現ができるものの高輝度が出せない、レーザーは高輝度かつ忠実な色再現ができるものの、波長帯域が狭いため、視聴体験に違和感があるといった短所があったという。

今回のDual Lightテクノロジーでは、LEDとレーザーの長所を採用。278の特許技術に基づき、ふたつの光源で動作する革新的なテクノロジーとのこと。赤色レーザーでLEDの欠点を補うことで、赤の色域と輝度を向上させ、広色域と高輝度を実現、LEDでレーザーの弱みを補完することで、長時間視聴しても目が疲れない自然な光のスペクトラムを実現したとのこと。

輝度は2,300 ISOルーメンに相当し、より目に優しく、明るくかつ忠実な色再現が可能。色域はDCI-P3で95.5%、BT.709で99.9%を達成した。

色精度も向上しており、同社によればほとんどの家庭用プロジェクターはDelta E平均値が7～8であるのに対し、Dual Lightテクノロジー搭載モデルではDelta E約1と、プロが使用するカラーモニターに匹敵する精度とのこと。

この色精度は世界有数の認証機関であるスイスのSGS、ドイツのTÜV Rheinlandのダブルハイカラースタンダードの認証に初めて合格している。

XGIMIのCEO、Steven Xiao氏は「『Dual Light』テクノロジーを開発したことにより、プロジェクターの明るさが飛躍的に向上しました。これまでの家庭用プロジェクターにまつわる明るさの問題が今後なくなると信じています。XGIMIとして明るさを追加するだけでは不十分のため、高色精度への追求も必要だと感じています。なぜなら、それが明るさの基礎であると我々が考えております」とコメントしている。