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世界初のDolby Vision対応4Kプロジェクタ。約28万円

XGIMI(エクスジミー)は、ホームシアター向け4Kプロジェクターの新製品として、Dolby Visionに対応した「HORIZON Ultra」を22日より発売開始した。価格は279,800円。

レーザーとLEDによる独自技術「デュアルライトテクノロジー」を搭載した、XGIMI初のプロジェクター。さらに、UHD BDや動画配信で採用されているドルビー社のHDR規格「Dolby Vision」に対応した。

これまでDolby Visionに対応したプロジェクターは劇場用、もしくは壁面の近くに設置して投影する家庭向けの短焦点(Short Throw)モデルしか存在しなかった(HisenseやXiaomi、Formovieなど)。今回発売するHORIZON Ultraは、家庭用の4K長焦点(Long Throw)モデルとして、世界で初めてDolby Visionの認証プログラムをクリアしたプロジェクターとなる。

正面
側面

表示デバイスは0.47型DMDチップで、表示解像度は4K/3,840×2,160ドット。光源はレーザーとLEDのハイブリッド仕様で、明るさは2,300 ISOルーメン、DCI P3色域も最大95.5%をカバー。さらにΔE≒1という高い平均色精度も実現。「広色域、高輝度、正確なカラーメトリで連続した自然なスペクトルを作り出すことに成功した」としている。HDR規格は、Dolby Visionのほか、HDR10、HLGもサポートする。

光学部

光学ズームモジュール、ダイナミックカラー調整モジュール、ダイナミックアイリスなどを設置環境に応じて適応させるインテリジェントスクリーンアダプテーション3.0(ISA 3.0)を搭載。これにより、輝度とカラーの調整であったり、昼や夜の視聴に対応した表示設定(昼は輝度を上げ、夜はカラーを上げるなど)を自動的に調整することが可能になった。

ほかにも、映像を投影する壁の色に合わせて明るさと色を自動調整する壁色自動適応機能、設置時のフォーカス合わせや映像歪みを補正するオートフォーカス・自動台形補正も備える。投影可能なサイズは40~200型で、光源寿命は25,000時間。

ゲーム映像表示用の新しい「ゲームモード」も搭載。18msの低遅延を実現しており、スムーズで応答性の高いゲームを楽しむことができるという。また本体にAndroid TV 11.0を搭載しており、YouTubeやAmazon Prime Videoなどの各種映像配信サービスが楽しめる。

天面
背面

Harman/Kardon製のステレオスピーカー(12W×2)を内蔵。音声フォーマットは、Dolby Audio、Dolby Digital、Dolby Digital Plus、DTS-HD、DTS-Virtual:Xをサポートする。

インターフェースは、HDMI入力×2(うち1系統がeARC対応)、USB×2、光デジタル音声出力×1、3.5mmヘッドフォン出力×1、LAN×1。Bluetooth 5.2準拠に加え、Wi-Fi 6規格(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)にも対応する。

動作音は最大28dB。消費電力は最大300W。外形寸法は224×170×265mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.2kg。