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FiiO初のアクティブスピーカー「SP3」。マルチアンプ駆動で約49500円

FiiO初のアクティブスピーカー「SP3」

エミライは、FiiO初のアクティブスピーカー「SP3」を6月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はペアで49,500円前後。カラーはブラック。なお、記事中にホワイトモデルの写真もあるが、今後、ホワイトを発売する予定もあるという。

今後、ホワイトを発売する予定もあるという

2ウェイのブックシェルフで、外形寸法は約163×120×132mm。コンパクトな筐体に3.5インチのミッドウーファーを搭載。ウーファーの振動板素材は高剛性かつ軽量なカーボンファイバーで、不要共振を抑えて優れたダイナミクスや音場表現を実現した。ボイスコイルの内側と外側にマグネットを配置する内外磁気回路設計により、最大1.2テスラの強力な磁束を実現している。

ツイーターは、800Hz~35kHzまでの超広帯域再生が可能な、KSV銅クラッドアルミ線ボイスコイルを採用した25mmのシルクドーム。振動板の内側に吸音素材を配置し、不要な音波を吸収。磁気回路の後方に大きく設けられた空間によりドライバーの背圧を効果的に抑制する。音楽の軸となる豊かな中高域を実現したという。

取り付け面はウェーブガイドにより指向性を制御し、広いスイートスポットを実現。「自由度の低いデスクトップ上でも理想的な音場感を構築可能」という。

カーボンファイバー振動板を採用した3.5インチ 大口径ミッドウーファーを搭載

コンパクトな筐体と低域表現を両立するため、S字型のバスレフポートを搭載。空気の流れを適切に制御するために、長さと口径を入念に設計し、65Hz(±2dB)の低域特性を獲得。キャビネットサイズを超えた明瞭で厚みのある低音域を実現したという。全体の再生帯域は65Hz~20kHz(±2.0dB)。感度は85dB(1Vrms)@1kHz。

S字型のバスレフポートを搭載

2つのドライバーの性能を最大限に引き出すため、ツイーターとウーファー用にそれぞれアンプを用意したマルチアンプ回路構成を採用。各ドライバー用のアンプに送られる信号はチャンネルあたり3基の「TI074」を用いたアクティブクロスオーバー回路によって正確に分離する。

3.4kHzクロスオーバーで分割された各信号を、Texas Instruments製のD級アンプモジュール「TPA3118」で駆動する。ウーファーに30W、ツイーターに10Wのドライブ力を提供し、「相互変調歪みの低減だけでなく、オーバーロードの回避や電力効率の大幅な向上を実現した」という。

100Wの電源供給能力を備えた電源回路には、ニチコン製4,700uf大型コンデンサーを2個採用。アンプ回路へのクリーンで安定した電源供給を可能にし、コンパクトな筐体にも関わらず、クラスを超えたスケール感とドライブ力を実現したとのこと。

筐体は高剛性なアルミニウム素材を650度の高温で加熱溶融したアルミダイキャスト素材を採用。共振を抑制し、アンプ部の発熱を効果的に排熱。外部からの電磁干渉を防ぐ役割も担っているという。

背面には、低域のレベルを-8dB~0dBの範囲で調整可能なイコライザーを搭載。背面のレバー操作で、プライマリーとセカンダリスピーカーの左右チャンネルを簡単に切り替えでき、スピーカー設置の自由度が向上する。

入力端子はアナログRCA×1、3.5mmステレオミニ×1。

背面

底面にLEDライトを搭載。電源を入れると自動的に点灯し、音楽に合わせて変化する24色のカラーエフェクトが利用可能。背面のRGBスイッチを操作して、好みのLEDカラーに変更もできる。

仰角を7度と水平に調節可能なシリコン製のラバースタンドが付属。設置環境に合わせてスタンドを選択し、ツイーターを耳に向けて設置できる。単結晶銅導体にシールド構造を採用した3.5mm to RCAケーブルと、プライマリスピーカーとセカンダリスピーカーを接続するためのスピーカーケーブルが標準で付属する。